2022年12月30日金曜日

10代のうちに

『南北相法極意 修身録』はできれば中学、高校生の頃に一度は読んでおくことが理想です。育ち盛りの時期に食事の制御は関心が向かない領域です。そこで、親の役割が大切となります。親が率先して外食をやめ、適度な食事の量を守るよう伝えてみるのは大変有効です。

10代で食事の量を制御することに関心を持つのは、たとえば病を患うなどの経験がないと難しいです。健康であれば本能のおもむくままに食べてしまいます。体に良いか悪いかなど考えません。魚に箸をつけるときに「海が汚染されているのではないか」などと心配する10代は居ませんし、居たら周囲から「おかしいのではないか」と心配されます。

では、本人が気づくまで待つとどうなるでしょうか。早い人でも食事の大切さに気付くのは30代の後半になってからであると思います。現実をみれば、95%以上の日本人は水野南北先生のいう基本的な食事に関心さえ向けません。

長い時間をかけて身についた習慣は実に強固です。「なるほど基本的な食事が大切なのか」と思って急に実践しても、せいぜい半年しか続きません。しかし、10代の頃に多少でも基本ができていれば、その後本人の意識の成長にともなって『修身録』が実践できる可能性が高まります。

どんな分野でも10代で基本ができていないとその後の修得は難しいと考えます。勉強も10代のころにまったくやらなかったら、30代から急にやれといわれてもできません。すべては10代が鍵を握ると思います。

水野南北先生のお考えを10代の方たちに広めることは、もっとも大切な教育の一つです。

2022年12月28日水曜日

今年1年の成果

今年1年を振り返ってみて、人間嫌いの私にしては珍しいほど周囲との人間関係が良好でした。性別を問わずに良い感じで事が進むのは20歳を超えてからははじめてで、それなりに修行の成果が出ていると思われます。

感覚的にいえば小学校、中学校、高校の頃に戻ったような気持ちです。あの頃は誰とも分け隔てなく、楽しい関係を作れました。当時関係が悪くなったのは大学からでした。

現在、唯一難しいのは60歳、70歳以降の男性との関係です。この年代の方たちとは適切な関係を構築できず、こちらは心を開いても敵視されたりお願いしたことをしていただけなかったりと進歩はみられません。

もし本当に修行が進めば、高齢男性からもある程度は受け入れてもらえるようになるはずです。まだ修行が足りないのでしょう。

来年の基本も食と性の禁欲、そして『シルバー・バーチの霊訓』の音読、筆写と実践です。これらのうちどれか一つが欠けても対人関係への効果は不十分です。どれも難しいことですが、食の制御は一番簡単です。

いまは断食はしません。しかし、3日くらいの断食はやろうと思えばいつでも可能です。5日を過ぎるとさすがに空腹を感じます。それでも1日1~2食を守れば断食は特に必要ではありません。

この1年でみれば食の禁欲を99点と自己採点すれば性の禁欲は97点で、若干の改善の余地があります。性の機能が弱っていても無にはなりません。健康であればなおさらで、性の禁欲が100点とまでは言える自信はありません。

この点はウールドヴァ・レータ(精液が上に流れる)を意識し、西野流呼吸法を繰り返すのが良いと考えています。ただし、私はまだ年老いているわけではなく、女性には多少なりとも関心があることは事実です。自分でも実践できないような綺麗ごとばかりを言うつもりはありません。それでも一般の成人男性より性への厳格なアプローチは相当な高みにあると思われます。外からは誰も気づかないことであり、自分だけがわかっているので常に安心感があります。

現在の心の透明度は、自分の基準では中学1、2年生の頃と変わりません。違うのは頭脳の働きであって、新しいことを次々と吸収する柔軟さはありません。英語や他の勉強はなかなか出来るようにならず、一時期のような全力投球はできなくなっています。

多くを望みすぎてはなりません。能力は禁欲などで高めたとしても限界を超えることはできません。高望みせず、できる範囲の努力を自分に求めたいものです。

すべて諦めて安易な方向に流れては、生きているとはいえません。困難なことに挑戦し続けて気づいたら100歳に到達していた、となるのが理想です。

これからが本当の勝負です。歳をとって社会から邪魔に思われるような存在になったら終わりです。少しでも高みを目指します。いまの努力は数十年先の未来につながると信じます。

2022年12月24日土曜日

ペリカンの万年筆

仕事に使う目的でペリカンの万年筆を購入しました。クラシックⅯ200のパステルグリーンです(写真奥)。普段は中字を使うことが多いのですが、職場で学生の推薦書を書くときに中字では太すぎる場合があります。


EF(極細)の購入ははじめてです。感覚的には国産の細字位でしょうか。それほど細くは感じません。インクの流れは少し渋く、全体的にやや硬い書き味です。極細字ではそうなのでしょう。これは個性であって良い、悪いの問題ではありません。

デザインはペリカンらしく洗練されていて、カジュアルな雰囲気があります。毎日持ち歩くにはちょうどよい大きさと重さで、この気軽に使えるところがⅯ200の美点です。

以前買ったⅯ200コニャック中字(写真手前)はペンクリニックで調整していただいて最高の状態を保っています。パステルグリーンも一度クリニックに持って行く必要性を感じます。ペリカンに限らず、そのまま使える万年筆はほとんどありません。調整が前提となっているのではと思います。

全体としてはとても良いです。ただし、黒や茶色の落ち着いた色合いの方が仕事向きであり、質感は高いです。並べてみるとコニャックはこんなに素敵だったのかと再認識しました。

とはいえ、パステルグリーンの軽快な感じも使っていけば馴染んでいくと思われます。特に女性であれば、このような優しい雰囲気の万年筆は良いかもしれません。

2022年12月18日日曜日

浄化するには

動物的な本能は力で抑圧してもどこかで無理が生じます。大切なのは余計な欲望を持たない状態を難なく実現することです。そのためには最低数年の厳格な生活が必要であり、それを経験すれば自然と新たな次元に移行できます。

仮に禁欲に関心をもっていても、多くの人は禁欲の期間を短く設定しすぎです。1ヵ月や2ヵ月ではまったく効果がないとはいえないものの、やらないよりは良い程度にすぎません。数年続くかどうかが鍵です。

目の前に豪華な食事が並んでいても、食べたい気持ちは生じません。ここに至ってはじめて水野南北先生の食事が成果に結びつきます。 誰の目にも触れず、自分だけがわかっている粗食の実践です。

女性に関しても同じです。いくら好かれても簡単になびいてしまうような男性では駄目です。すべての女性に平等に接するくらいの気持ちがなければ、魂の浄化は不可能です。

浄化の過程は前進と後退とを繰り返しながら、ゆっくりと進みます。一直線にすぐさま目的地に着く、夢のような世界は存在しません。簡単に手に入るものであれば誰も苦労はしませんし、すぐに手が届くものに価値はありません。

自然法則にそって考えれば10年、20年と続けてやっと進化の兆しが出ると判断するのが無難です。本人も実践していないような偽りの情報はすべて遮断すべきです。本ブログも嘘だと感じたら遮断していただいて結構です。押し付ける気持ちは皆無です。

2022年12月16日金曜日

黒い髪が一番

お洒落をするのが目的で髪を染める人が増えていますが、人工的な染料には大きな害があります。頭皮を通じて体内に毒が入ってしまうため、髪を染めるのは避けたいところです。もし白髪を染めるのであれば、100%安全なヘナ(インドハーブ)を使用するのが良いです。

そもそも茶色や金色は日本人に合いません。また、どうしても擦れた印象を与えるようになってしまいます。若い男性アイドルでも金髪では擦れたイメージしかなく、男らしさのかけらも感じません。仮に美人で金髪が似合っても、黒い髪の方がより美しいはずです。

ただし、生まれつき茶色の髪の毛である場合は最高に自然です。本来の美しさがあり、学校の校則があっても茶色で通せるならそれが一番です。わざわざ黒に染める必要など少しもありません。

黒髪の人が髪を染めて無理に欧州の方たちに近づこうとしてはなりません。どうやっても、美しさで英国人男性に日本人男性はかないません。日本人には地味な良さがあるので、髪を黒く保つことが大切です。歳をとって白髪が増えたら、ヘナで染めれば良いだけのことです。その場合は茶色に染まります。

さらにいうならば、パーマ液は猛毒です。絶対にパーマをかけてはなりません。

無気力の原因は

二十歳前後はもっとも体内エネルギーの高い時期です。この時期に無気力になるのは体内環境が相当悪化している証拠です。

ゼミでも男子学生の無気力ぶりが顕著です。笑顔などまったく見せず、何の反応もありません。そして、無断欠席を続けます。なかには心を病んでしまって休学する学生が出てきます。勉強はまったくしていないのに、進路については非常に高望みをします。英語を学ぼうなどという志はなく、少しも必要ないと決めつけます。

原因はどこにあるのでしょうか。まずは食生活の乱れです。食欲に負けて食べたいだけ食べていれば、体が汚染されます。次にスマートフォンとゲームのやりすぎです。また、アダルトビデオは脳に壊滅的な損傷を与えますが、いまは誰でも手に入る時代で若者の間で被害が広がっています。これら4つの悪の要素が蓄積すれば、無気力にもなるはずです。

女性は美しさを保つために食事を制御しますし、アダルトビデオなどは観ません。仮にゲームとスマートフォンを楽しんでいても、男子学生のように壊滅的な損傷を受ける危険性は低いといえます。

食と情報化の進展が行き過ぎています。これらと距離を置かないと、本質的な解決は望み得ません。いくらカウンセリングを受けてもまったくの時間の無駄です。

たまに女性でも食べ物に執着する学生がいます。今年卒業した女性は在学中ずっとカウンセリングを受けていました。臨床心理士の先生と私が面談して状況を聞くと、「食べ物に大変に執着している様子がうかがえる」といわれました。これでピンときました。

食と性を律することです。それしか堕落した若者を救う道はありません。中高年になってからではもう手遅れです。頑固な中高年は何をいっても聞く耳を持たないからです。若いうちに気づかないと駄目です。南北先生の本を必ず読まなければなりませんが、内容を受け入れるには相当の修行が必要です。万人に受け入れられる説ではありません。

したがって、堕落する若者たちを救う方法は無いのが現実です。自分の間違いに気づくのを待つほかありません。

2022年12月12日月曜日

好かれる

様子をみていたのですが、中年男性に確かに好かれるようになってきました。理由はわかりません。今まで会議などでも攻撃されることがあった相手からやたらと好意的に話しかけられます。しまいには食事に誘われるほどです。断ることもできず、結局年内に一度出かけなければなりません。

どこか私のもつ雰囲気が変わった可能性が否定できません。自分では少しも変化したように見えません。他人からはすぐにわかるのでしょうか。

先日は1年生のゼミで各班のグループ名を考えてもらい、ひとりの女性の班長から「○○先生大好きというチーム名にしました」と全員の前で面と向かって言われました。さすがに大好きといわれると少し緊張しました。近年では珍しい出来事です。

思い当たるのは、この1年は修行僧を超える生活を実践していることです。しかも苦しみがまるで無い修行です。ただし、唯一緩めているのは休日の食事です。食事は過去に徹底的に律してある程度の効果を得ましたので、かつてのようにやりすぎた節制はしなくなっています。

いまの生活を3年、5年、10年と続けていくと原因がよりわかるようになってくる可能性があります。仕事はそれなりに面倒なことも多いのですが、あまり嫌でなくこなしています。これはとてもよい進歩です。一番大切な授業は、黒板とチョークを使って滑らかに話せています。

2022年12月7日水曜日

日本以外の国では

原則的に厳しい禁欲を守る私にとり、婚前交渉は好ましくない、すべきではないとの考えを持ちます。日本ではおそらくかなりの少数派です。同棲にいたっては、堕落の極みとみなしています。そのような純潔と遠い生活からは、シルバーバーチ霊が説くような綺麗な心は生まれません。 

一度学生時代にふたりの親友に話したところ、「賛成しないがそういう考えがあってもよい」「それでは女性と付き合っているとはいえない」と意見をもらいました。

ずっと特殊な考えなのかと思っていたのですが、海外に目を向けると国によっては事情が異なります。つまり、宗教とも関連して婚前交渉は絶対にあってはならない、と考える人たちが決して少なくないようです。安心しました。

何が真理かは個人の価値観によります。日本では、性を楽しむのが良いとする風潮が強く、一方で厳格な禁欲を推奨する国があります。日本で禁欲主義を貫くと、変人扱いされるかもしれません。ですから、誰にも言わずに黙って正しいと信じる道を進むしかありません。それに無理に我慢しているわけではなく、むしろすがすがしい気分が保てます。

多くの人が楽しんでいる食と性を律しているのです。それだけでも自分を信用することができます。そんな考えをもつ人が近くにいたら、ずっと友達でいられそうです。性別や年齢、国籍はもちろん問いません。