2023年7月2日日曜日

Help me...

Help me...と死者からの依頼を受け、主人公が24時間前にさかのぼって犠牲者を出さないように奮闘する米国ドラマが『トゥルー・コーリング』です。視聴は最後のあと1話まで進みました。

英語の勉強としては、最初に日本語字幕で視聴し、次に英語字幕で観ます。さらに重要な表現をノートに書き写しています。今後まだ何度も繰り返して英語字幕で視聴し、仕上げは字幕なしで数回観ます。日本語吹き替えは聴きません。


ハリソンさん(写真左)は後半に行くにしたがって、人柄が良くなります。適度にいい加減なところは変わらず、しかし友人や姉を守ろうとする正義感を持っています。このドラマで一番好きな人物となりました。

真面目すぎない性格が良いです。細かいことは一切言いません。失敗してもすぐに忘れます。日本のビジネス界ではこのようなあっさりとした明るい男性はいないと思われます。『トゥルー・コーリング』においてはもっとも親しみを感じる人物です。かっこよくて子供っぽい、というのが最大の魅力です。この大役を演じるショーン・リーブス氏の演技は素晴らしいです。女性の立場からみるとハリソンさんはどう映るのか気になります。いい加減すぎて駄目でしょうか。

欠点のない真面目なだけの男性では機械のように冷たく感じます。それに対して、ハリソンさんは温かくてかわいい存在です。人間は愛嬌がないと魅力が出ません。そのような魅力を自然につくっているのがこのドラマの卓越した要素です。

悪役のジャックさんは別の一面も見せて印象が変わってきました。大変に美しく聞きやすい英語を使い、哲学的な言葉を発しています。初登場の頃に比べ、言葉がだいぶ丁寧になっています。

最後に近くなって嫌な女性カウンセラーが登場します。主人公トゥルーさんの同僚・上司であるデイビスさんに近付いて邪魔をするのですが、典型的な悪い女性です。正直、気持ち悪いです。それに設定に無理があります。デイビスさんのような若く綺麗な男性が、このような擦れた年上の女性に惹かれることなど現実的ではありません。それでもまったくの悪人ではありませんし、スタイルが良くてかっこいいことは確かです。

こうして適度に嫌な人物を織り交ぜて物語を盛り上げていく手法を採用しています。本当に丁寧に考えられた構成です。

26話で終了となったのは低視聴率によるものと聞きました。日本ではかなり人気があったようです。日本の軽薄な恋愛ドラマとは次元が違いますし、何より英語が綺麗です。

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