強みに特化して苦手なことに時間を費やさないことが大切 である、というPeter Drucker氏の指摘をよく思い出します。好きだから得意であるとは限らず、その認識が欠けると膨大な時間を使ってしまう懸念があります。三流を二流に引き上げるのは、一流を超一流にするのに比べてはるかに大きな努力が要ります。
いつまでも苦手分野に執着すると、人生の大切な点を見落とします。しかし、何が得意で集中すべきかは簡単にわからないので厄介です。
ここからは自分なりの解釈ですが、ある分野で三流を二流に引き上げるのに30年かかったとしても、その努力の過程には大きな意味があります。得意かどうか、成果が出るかどうかよりも継続できることが大切ではないでしょうか。そして、自分が三流の分野については高望みせず、だからといって決してあきらめず、確実に努力を積み重ねていければと思います。
得意な領域はさほど努力しなくても、多くの人より上位の成果を出しています。それこそが力を入れるべき領域です。仕事や勉強に限りません。趣味でも同じです。
一方、筋力トレーニングは継続すれば誰にでも一定の成果が出ます。素晴らしい活動です。努力がこれほど報われる分野は数少ないです。目に見える成果を感じる活動は、続ける意欲を高めてくれます。そうすると、苦手な分野への努力も力を抜いて続けることができます。
思いどおりの結果を得るのは難しいです。その難しさを知ったうえで、数十年にわたる努力をすることが人として尊い姿です。

