2024年9月15日日曜日

食の節制による効果

食の節制で得られる効果は何かといえば、健康になれることがもっとも重要な点です。毒素の高い食材が平気で流通していますので、それらを避けるには外食、中食をしないのが一番です。『修身録』の実践者は外食を遠ざけるのが常であり、悪い食材の害を受けずに済みます。

次に貯蓄を増やす効果があります。飲食のためにお金を使うと、手元に残る金額はどうしても少なくなります。節制すると意図せざる効果があり、いつの間にか貯蓄が増えます。気づいたときにはお金に困らなくなります。これは全員に共通する利点といえます。ただし、安い食材を多く買って食べていたら何の効果もありません。必ず節制する、食べる量を減らすことが大切です。もちろんお酒は一滴も飲んではなりません。

そうすれば1000万円単位の貯蓄は誰にでも可能です。継続するほどに貯蓄は増えます。仮に経済的に苦しい場合、徹底して食を節制し少なくとも3年間は続けることです。3年後にはお金に困らなくなっている可能性が高いです。食の慎みの陰徳が天から返ってくるからです。とはいえ、必要以上のお金までは貯まりません。欲をかいてはなりません。

ほかに効果はあるのでしょうか。たとえば、人間関係が良くなったり能力が開発されて優秀になったりすれば嬉しいと思います。しかし、そのような甘い期待は少しも望めません。人間関係をよくするには、さらに別の厳しい修行が求められます。粗食、節制程度では駄目です。まずは健康とある程度のお金が手に入るだけで十分と考えるべきです。

食の節制に多くを望んではなりません。人生が大逆転するほどの効果はありません。外見が素晴らしく美しくなることもありません。悪相だったのが食の節制だけで変わったと水野南北先生はいいますが、それは食事以外の努力が効いています。

たとえば、仕事に役立つような勉強をして過ごすのは大切な修行の一つです。勉強は本を読むだけの行為ではありません。それぞれ自分の職業の力を高める訓練を継続する姿勢が大切です。それは死ぬ瞬間まで続けてはじめて意味をもちます。

その先に何があるのかはわかりません。効果を見越して努力するのはどこか姑息な印象を受けます。純粋に粘り強く、堅実に進むだけです。結果はどうでもよいとさえ考えます。あくまでもどう生きるかを大切にします。

もちろん、健康で若く綺麗な外見まで手に入れば一番です。しかし、その人なりの美しさが手に入れば十分であって、高望みをする必要はありません。節制して過ごせば必ず外見も良くなります。綺麗な心は人の外見に反映されます。

なかには生まれつき綺麗な見た目をもつのに、内容が無い人がいます。そのような人の美しさは、せいぜい20代後半までしか続きません。30歳を過ぎて内容のない人は、明らかに落ちぶれます。20代で美しいのは当たり前です。

節制と修行で目指すのは、100歳になってなお美しい体と心をもつことです。それはインドのヨギたちが手にする異次元の領域です。俗世間にいてどこまで節制できるかがすべてです。その道のりは果てしなく続きます。最終的には肉体へのこだわりを脱却するところまで心を磨き上げる必要があります。

現状に満足したら退化を意味します。常に現状に不満をもって改善するための努力が求められます。そうしないといつか守護霊に見放されます。守護霊がずっと守ってくれると思わないことです。堕落した人間、努力しない人間からは離れていきます。誰も見ていないからといって不適切な行動をとってはなりません。すべては霊界に筒抜けです。悪い考えを抱いただけでも霊には伝わります。考えただけで罪になります。また、自分の心はすべてを把握しています。心の声を無視しようとしても無理です。自分の良心は最大の味方です。

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