『南北相法極意修身録』には、どんなに地位が高くても食の節制をしていない人は尊敬する気にもならないという記述があります。人間の本能のうちでも食欲は強いのが通常であり、世間では成功者とみなされている人であっても、多くの食べ物を口にしてお酒を楽しんでいる場合が当然のようにあります。
しかし、食の慎みからすべてが生まれます。ぜいたくな食事を追求している人に、尊敬できる要素はありません。それを職業にするときは例外ですが、通常は食を節制するのは人としての基本です。
食を慎んでいるからといってほかの問題がすべて解決できることはありません。それは幻想です。食事の節制はあくまでも基本、出発点です。その基本は生活や人生のすべてを律します。食に堕落している聖者は存在しません。給料の多くを食につぎ込んで毎日楽しんでいる人は、一生お金が貯まりませんし、誰からも尊敬されません。
水野南北先生がいうように、多く食べればそのまま「糞便」となって無駄になるだけです。わざわざ糞便になるものを口にするのはいかがなものでしょうか。それに外食は最低品質なものを多く含みます。食べている瞬間だけが楽しくて、あとは何も良いことがないグルメはまるで意味がありません。そのような行為はすべてやめた方が賢明です。
また、テレビでは食の楽しみを追求する内容が多くありますが、それらは見るだけでも精神に悪影響があります。すべて遮断しなければなりません。
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