「お酒を飲んで気持ち良くなるのは、快楽をもたらす脳内の『報酬系』と呼ばれる神経が活性化するためです。毎日飲酒していると、この報酬系がどんどん刺激され、さらなる刺激を求めてもっと飲みたくなります。お酒を飲まない日を設けるのは、報酬系を落ち着かせてお酒に依存している脳の働きを正常化させるためだと考えることが重要です」。
すべての人間の欲望は、このような脳内の報酬系の刺激によって生じると思われます。毎日お酒を飲んでいると脳の働きそのものが破壊され、精神がおかしくなっても不思議ではありません。
吉本准教授はさらにこう言います。
「世界的にも、強力に禁止の方向に進んだたばこと異なり、アルコール対策は飲料会社などとも対話しながら進められています。人とお酒との付き合いはなくなることはないだろうと言われているからです」。
たばことお酒では次元が違うほどお酒の害が大きいです。たばこで得られる快楽は小さいからです。世の中はたばこばかりに厳しく、お酒に甘いといえます。
そして、お酒と並んで強い快楽が得られるのが男女の肉体関係です。頻繁に楽しんでいたら脳の働きは正常ではなくなります。ほかの日常生活からは強い刺激が得られないので、恋愛中毒に陥ります。
また、ゲームやスマートフォンにも似たような快楽入手の刺激があります。気を付けなければなりません。
趣味は適度に距離を置くことができれば大丈夫です。すべてを捧げて没頭するような趣味はいけません。それだけしか楽しくなくなって、社会生活を送れなくなります。仕事を引退した人でも、趣味に入れ込んでいると精神に問題が生じる可能性がきわめて高いです。
豪華な食事による刺激も考えられます。しかし、お酒や男女の肉体関係に比べると刺激の度合いは格段に下がるため、外食を時々楽しむのはまったく問題ありません。仕事中、勉強中にいつも外食のことを思い出すほどのめり込む人はいないでしょう。
この記事を読んで、職場の経済学者たちを思い浮かべました。内面がどんどん悪くなっていて、筆者とはもう何の接点もなくなっています。気の毒な人たちです。自分でお酒をやめる努力をしなければ回復は見込めません。
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