基本は食の節制です。目の前に多くの料理が並んでも、何とも思えなくなる水準にまで到達しなければなりません。水野南北先生は食の節制を10年間継続すると有名になれると指摘します。そのような効果があるのかはわかりませんし、有名になる必要はないでしょうが、10年間で確実に人生は変わります。この飽食の時代に少食を心がけるその精神は気高いといえます。多く食べても糞便となって無駄になると南北先生はいいます。名言です。多く食べてしまう人は、便器に茶碗1杯のご飯を捨ててみると良いとのことです。いくら大食漢でも食べ物を便器に捨てると相当心が痛むでしょう。そこから食欲に歯止めをかける流れができます。
お菓子を捨てるのもその考えからの応用です。袋詰めの高級焼き菓子を買った場合、1つ食べてあとはすべて捨てるわけです。ケーキも翌朝には処分します。お煎餅は大袋を手を付けずに捨ててしまいます。もったいない気持ちが急速に高まり、お菓子を無駄に買ってしまうことは少なくなります。かなりの荒治療です。しかし、効果はてきめんです。
以前、禁煙をする時にその方法を無意識で使っていました。誘惑に負けてたばこを買ってしまった場合、1本か2本吸って残りを全部捨ててしまう方法です。何度も繰り返しました。そのうち完全にやめることができました。
要するに、すべての誘惑を断つには覚悟が必要です。食べ物を捨ててしまうのは心が痛みます。それだったら買わなければ良いだけのことです。手元にあって自宅にいると、必ずお菓子やたばこを楽しんでしまいます。お酒だったら毎日飲んでしまうはずです。そして、お酒の害が最大でたばこよりも甚大な被害が生じます。これらの嗜好品は手元に置かないのが鉄則です。そのなかでお菓子だけは女性にとり楽しみであり、少量は問題ありません。そこまで追い詰めては苦しくなります。男性はお菓子を食べない方が明らかに良いです。
虎屋の1本3千円以上の羊羹は食品類で品質が飛びぬけて高いです。1回に少量ずつ、味わって楽しみます。最高品質のお菓子は少量ずつ楽しめば、心を豊かにできます。お菓子は大変高価なブランドを買うに限ります。それならば寿命が延びることもあります。値段が多くを語ります。そして、数千円ならそう頻繁に買えないので適度な分量を保てます。決して矛盾するわけではありません。すべてのお菓子が悪いといっているのではなく、上位0.5%に入る品質のお菓子類は大丈夫です。
お酒をやめられない人は、1本数千円から1万円以上する蒸留酒かワインを買って、一口飲んだ後すべて流しで処分する方法が考えられます。お酒は体を蝕む兵器であり、徹底した対策が必要です。お菓子とは害の大きさが違います。完全にやめるには一定の投資が必要です。そして、お酒を飲みたくなったら代わりに珈琲を楽しんではどうでしょうか。美味しさと香りの点でみて、珈琲に勝る飲み物は存在しません。
このように日々意識して節制することです。本能は弱い程度が最適です。たくさん食べる人は自分の体を的に矢を射っているようなものであると南北先生はいいます。たくさんの食べ物をとってはなりません。必ず老化します。消化するのに大量のエネルギーを喪失するからです。すべてはエネルギー消耗の問題に帰します。性も同じです。その老化の速度は、性の浪費の方が圧倒的に速いです。注意しなければなりません。
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