2025年8月13日水曜日

趣味の弊害

勉強は別として、ほかの活動では熱中しすぎると弊害が大きくなります。趣味は熱中して毎日そればかりを考えるようになったらもう趣味とはいえません。本人は楽しくて休みのたびに趣味に時間をかけるのですが、そうなると脳がその活動にしか関心をもたなくなります。

ここで考えたいのは、熱中して楽しい状態が異常であると認識しなければならない点です。楽しい活動をすると脳内で快楽物質が生じるため、つい繰り返してしまう怖さがあります。そのような楽しさに引きずられて日々を送っていたら、頭は短期間で悪くなります。仮説では、脳内がドーパミンの大量放出で破壊されていると考えています。

本能の制御を厳しくしていくと面白い活動に熱中しなくなります。本能のうち食欲の制御だけでは全然足りません。第一段階としては良いのですが、性の節制を同時に実践しないと効果が減ります。そして、本能を適正値に抑えて生きていれば、楽しい趣味や遊びに熱中することはありません。どこかで必ず歯止めがかかります。そのような人であれば趣味を楽しんでも大丈夫です。しかし、そこまで節制できればもはや趣味を重視した生活は送らなくなっているはずです。

定年後に趣味は大切であるとよくいわれます。筆者の知人で趣味だけしか関心を持たずに堕落しているお年寄りも大勢います。趣味はあくまでも趣味であるから意味があります。それが生きがいになったら最後です。生きがいは仕事と家事、勉強だけです。これらに共通するのはドーパミンが大量に出ない、基本的につらい作業です。だからいくら打ち込んでも安心です。家事に打ち込みすぎて死んでしまうことはありません。しかし、趣味や遊びは違います。趣味ばかりしていると最後には歩けなくなります。脳の停滞から体の機能がやられるからです。

定年退職して趣味しかやらなくなる男性は要注意です。そのような男性は料理やその他の家事、語学の勉強などで心を鍛えなければなりません。毎日朝から公園を占拠して遊んでいるようでは、社会に何も還元せず年金を無駄にしているにすぎません。すべての人に机に向かった勉強を義務化した方が良いです。

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