2022年10月9日日曜日

大学教育

日本の大学はどこを進学先として選択しても大きな違いはありません。大学間で教育にそれほど差があるわけでないので、最終的には学生が自発的に学習するかどうかが大切です。授業には大きな期待を抱かない方が良いです。熱心に勉強して進学すると、「高校の方が充実していたのでは」と思う人が出てきます。一生懸命受験勉強し、大学生活を楽しみにしていると落差が大きいかもしれません。当時の私がそうでした。

本当の勉強は授業ではなく、自分一人か少人数の仲間とするのが一番です。そこで大切なのは、自分より勉強のできる仲間が一人でも多く居る大学を選ぶことです。どうやってもかなわない優れた仲間がいると、とても良い刺激になるからです。

私の地域では圧倒的に国立大学志向が強いです。私立の最難関大学よりも地元国立大学(旧帝国大学と同じ難易度)の方が高い評価を得ています。国立、私立ともに良さがあります。キャンパスの美しさでいえば私立大学が上と思います。しかし、全体の水準では国立大学の難関校があらゆる点で優っています。これは今後も変わらない事実ではないでしょうか。

私は高校生の時から私立志向で、大学は東京都内の私立大学、大学院は国立と両方の大学をみています。自分の力や学校の雰囲気をみると私立大学が合っています。しかし、国立の大学院に進学して非常に刺激を受けました。優秀な仲間が何人もいたのです。

卒業してからも優秀な仲間とはともに勉強や仕事ができます。素晴らしいことです。どんな大学を選ぶにせよ、仲間を得ることが大切です。妥協して進学すると一人きりで勉強することになります。一人で勉強できる人には良いのでしょうが、キャンパスでいつも一人はなかなか辛い生活です。

卒業してから有名大学を出たかどうかを問われることはまずありません。ただし、海外で博士号などの学位を取ることはまったく次元が違い、高く評価されます。英語が出来ないと授業についていけません。海外で学位を取得した同僚もたまにおり、その点は尊敬しています。

亡くなった父は米国の大学院に旧通産省からの派遣で留学していたのですが、英語で困ったことはまったくなかったと話していました。統計解析の専門的な授業を楽に聴講していたのは驚きです。生前にもう少し助言してもらえれば良かったと思います。

しかし、私の実力ではとても父の足元にも及びません。それでも勉強をやめてしまえば負け犬であり、根性で続けていくよりほかありません。繰り返しますが、勉強は生まれつきの才能で多くの部分が決まります。あとは自分の力の無さを受け入れて、一生努力する姿勢が大切です。そうすればいつか多少はできるようになっているはずです。そのためには10年単位の努力が不可欠です。

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