私立大学に進んだ筆者は、彼らに対して劣等感を持っていました。大学院こそ上位の国立大学に進学したものの、学部の評価が一生ついて回ります。
しかし、難関大学を卒業した人たちと一緒に仕事をしてみて、「そうでもない」と思い始めています。学歴先行で中身が伴わない人が少なくありません。確かに旧帝国大学の入学試験を突破するには高い学力が必要です。一方、私立大学は3科目です。最近は1科目、2科目で受験できる私立大学も増えています(1科目受験はイメージ向上を目的とした偏差値操作とみています。当然、偏差値が70などと高く出るからです)。
しかし、私立には大らかな良さがあります。筆者は両方の大学を出てみて、私立に魅力を感じます。ただし、医学部を除いて私立で難関といえるのは慶應義塾大学と早稲田大学だけです。ほかはどこを選んでも偏差値では大きく変わりませんし、難関とはいえません。あくまでも受験の偏差値でみるとそうなります。しかし、実態は違います。偏差値は単なる数字です。
高校生たちはもっと自由に大学を選ぶべきです。偏差値がすべてではありません。その事実がわかるのに、大学の世界に勤務する私でも相当な時間を要しました。どこの大学を出たかはその人の魅力と関係はありません。どう生きるかが大切であり、大学はひとつの指標にすぎません。過度な期待を抱くと入学後に失望するのは明らかです。
勉強は一生続きます。大学での勉強は4年間、大学院を合わせても10年足らずです。それだけの勉強で大きな成果を上げるのは困難です。博士号を取得したからといって、どんなことでもわかるわけがありません。威張る人が多すぎます。
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