2025年7月26日土曜日

本能は強い

人間の本能はとても強く、誰にも同様に備わっています。そこには何か大きな意味があるのであり、ひどく嫌ったり無理やり遠ざけたりする必要はありません。食と性への欲が人に備わっているのは、種の保存にとって必要だからです。

重要なのは程度の問題です。飽くなき欲望にとらわれては堕落します。一方、無理に抑え込めばいつか弊害が生じます。基本は節制でしょうが、人によって事情は異なります。すべての人に共通の節制方法は存在しません。

そして、それぞれが自分の流儀を確立していく姿勢が大切ではないでしょうか。筆者は先に食の節制を限界まで長年やってみて、やりすぎても意味はないと思うようになりました。もっと大切なことはほかにあります。可能なところまでやれれば十分です。全員が1日1食にしなさいとはいいません。しかし、外食と中食は週に一度か二度までが理想です。完全に排除した方が良いのは明らかです。それでもたまに外食をしてみるのは勉強になります。外食がいかに美味しくないか、世間の評判がどれほどいい加減かがよくわかります。お金に見合った価値はありません。1回の食事で数万円もするような飲食には何の意味もなく、霊界からお叱りを受けて見捨てられても当然です。

性の節制は中学生や高校生から始めなければなりません。スマートフォンの画面で女性の裸を見ないようにすることが最低限必要です。刺激が強すぎるためです。かつての中高生であれば通常は裸を見るのは悪いとの意識が働いていたはずです。しかし、いまの彼らはそうではなくなっています。

そのような刺激が悪いのは、他の刺激に比べてきわめて強いため、ほかの活動で一切の喜びが得られなくなってしまう点です。本当に怖い刺激です。中高生は特に大切な勉強の時期であり、男子はスマートフォンを捨てて勉強に励んだ方が良いです。エネルギー転換で勉強の成果が最大化できる時期です。10代は誰にとっても輝く時代です。あふれる能力と生命力のほとばしりを感じます。

歳を重ねてくると本能の制御はしやすくなります。強い本能を創造的な活動に転換しなければ生きているとはいえません。すべての楽しみをやめる必要はありません。しかし、1日1日を少しでも綺麗に生きることが大切です。その毎日を重ねていったら気づくと100歳になっていた、というのが理想です。100歳になったときにすべての執着を捨て去ることができたら修行は完了です。その段階に到達したら、いつ死んでも問題はありません。

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