年末年始は飲食の機会が増えるときです。普段節制している場合、年に2、3回であれば適度に豪華な食事を楽しんでも良いのではないでしょうか。
基本の食事を厳格に守っていれば、あえて豪華な外食を楽しみたいと思わなくなります。それは食欲からの解放を意味します。そして、ひとたび食欲を克服できれば、常に基本の食事を守れるようになります。
しかし、食の制御はごく基本であり、そのうえで何ができるかを考える必要があります。他の難しい課題に比べれば食事の制御など実に簡単です。たとえば、仕事にも関連する英語学習に苦労していて、「粗食の実践の方がはるかに簡単であり、英語を突き詰めることはずっと高度な領域にある」と痛感します。ほかの課題もすべてそうです。
基本的な食事は人生の出発点です。食事を毎回楽しんでいては大きな目標に到達できません。食欲の制御ができず、学問やスポーツの領域でせっかくの才能をつぶしてしまう方が少なくありません。偉大な運動選手の中で短期間に能力を失ってしまう人が出るのは、失礼ながら食欲と性欲の制御ができないためです。職業人として成功してちやほやされ、一気に堕落してしまうのです。
日本は性に関して大変に乱れています。性は人の価値観によって異なり、「これが正常である」と断定できる基準はないとの指摘があります。しかし、インドの聖人たちはみな厳格な性の制御を取り入れています。結婚前に同棲するなどの行為は堕落の極みです。性は楽しめばよいという性格のものではなく、あくまでも結婚後に大切な子どもを授かるときに必要な神聖なものです。
人生は一度だけだから楽しめばよいと考えるのはその人の自由です。しかし、課題を持ち越せばまた生まれ変わって困難な人生を歩まねばなりません。その課題は人それぞれで、まずは動物的な本能を可能な限り制御し、少しでも綺麗に生きようとする努力が大切です。
もちろん、この世に存在すること自体がその人の不完全さを意味します。欠点だらけで人間味を残しているわけです。その欠点を一つひとつ取り除いていく行為が霊性を高めます。近道はありません。食の制御ができないようでは出発点にさえ立てません。
シルバーバーチ霊をはじめ、霊界の高級神霊たちは冗談など一言も発しません。常に厳しく優しく、高潔さに満ちています。品のないお笑いなどが蔓延し支持されるような日本では、世界の出発点にさえ立つことは不可能です。
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