2023年5月2日火曜日

大望を忘れない

 『南北相法極意 修身録』に次のような指摘があります。

「相貌がよくても、囲碁や将棋、遊芸を好む人には生涯立身出世はありません。しかしこれを仕事とする人はあてはまりません。立場があって家を治めている人は、凶運になります。これを好み続けていると次第に物事が滞り、手がもつれる病気になります。遊芸は楽しみ遊ぶ道具です。心から出世し発展したいと望むなら、他念なくただひたすらにその事だけを考え努力すると、その思いが天に通じ、自然と時を得るものです。しばしの間であっても楽しみに溺れると、その願望の気を失うので凶運となります。家業が忙しくても大望を忘れることはありませんが、遊芸は我を忘れるほど楽しいものなので、志を失ってしまいます。大望のある人は避けた方がよいでしょう」

  (水野南北 著/水沢有 訳『南北相法極意 修身録』,273頁)

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