言葉に出さなくても心に間違った思いを描いただけで駄目です。間違った考えの主流となるのは、世間や他人の批判や嫉妬の感情です。そして、男性よりも女性の方が感情の制御が難しいとされているので、特に女性は気をつけたい点です。
批判や嫉妬など負の感情を持てば美しさがあっという間に失われます。たった一度でも、短い時間でもそうです。ですから、心に隙を作ってはなりません。
たまに男性で攻撃的な姿勢をもつのが美徳であると勘違いしている人がいます。完全な間違いです。いつも平らで穏やかな心を保つ姿勢がもっとも大切です。「あの人は自己主張がなくて全く物足りない」「上に立つ人としては全然頼れない」と周囲からは馬鹿のように思われている位がちょうど良いです。
批判的な心は外見を悪くすると思えば、自分の心と言葉にブレーキがかかります。私が毎日のように注意していることです。どんな駄目な人と関わってもあからさまに他人を批判してはなりません。ここで我慢すると心の水準が少しずつ上がります。
負の感情は自らに返ってきます。そこで、自然に流す努力が大切です。批判しても解決しません。美しさから遠ざけてしまうので、細心の注意を要します。
さて、ここからは人の理想的な死に方について考えます。ぜひ中島敦氏の名作『名人伝』を読んでみてください。著作権が切れて無料で公開されています。数分で読めます。
弓の名人が最後には弓の存在さえ忘れて世間から木偶のように見られています。ここに至って真の名人が完成します。中島敦氏は若くしてこの名作を執筆しました。現代の芥川賞作家など足元にも及ばない大天才です。この短編はいつも心にとどめて、生きる上での指針としています。
「名人」は私の目指す究極の姿です。ただし、筆者は能力が足りないのでこの領域に到達するのは不可能です。
しかし、世間との接点がなくなって、なお一芸に秀でている存在が本当に価値のある名人です。自分の仕事道具さえ忘れてしまう欲の無さです。いつかそのようなお年寄りになり、誰からも忘れられて皆が気づかないうちに死んでいきたい、と最近は強く思っています。それはまだ数十年先の話です。そして、その死に方をするためには、『霊訓』の実践が絶対に必要です。一生をかけた大きな目標です。
周囲から馬鹿にされても決して人を攻撃しない穏やかな心を持つ存在、何があってもそれが運命であると受け入れることができる存在、そのような人が理想です。
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