水野南北先生は趣味や楽しみで行うことを「遊芸」とみなし、仕事で成功したいのであればやらない方が良いと明言されています。厳しい指摘です。南北先生の言葉を忘れず、常に趣味に歯止めをかける気持ちを失ってはなりません。
新しく公開された『笑ゥせぇるすまん』の動画に、麻雀にのめり込んだ会社員の末路を描いた作品があります。相当考えさせられる作品です。趣味に生きがいを見出す気持ちは多くの人にあります。しかし、あまりに強い気持ちは執着となって人生に悪影響が生じます。
あっさりとした趣味、後を引かない趣味であれば問題はありません。強い刺激と快感が得られる趣味は要注意です。中毒性があるためです。また、快感は強すぎると脳内で悪い作用をします。誤解を恐れずにいえば、大量に発生したドーパミンは脳細胞を破壊する力をもっています。したがって、うまくいったときに強い快楽が得られるような趣味は、出来る限り遠ざけるべきです。
趣味を仕事にする場合にはもちろん問題はありません。それは個人の楽しみではなく、大切な仕事です。しかし、気分転換や休日に行う趣味で、深く引き込まれるものに手を出してはなりません。
当然ながら勉強は趣味には相当しません。誰にとっても苦しい側面があり、我慢、忍耐が必要です。成果があがっても強い快楽は一瞬です。もし四六時中勉強に専念することができれば、それは一つの素晴らしい生き方です。研究者であっても私にはできない領域の行為です。また、家事や育児にひたすら集中できる行為も同様に素晴らしいものであり、自己満足の趣味とは完全に異なる高尚さを備えています。
人を深く魅了する趣味と適度な距離を保つことは、人生において非常に大切であると思っています。
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