東北大学で博士号を取得された二宮康明氏は紙飛行機界の天才です。1年前に亡くなられた二宮先生の言葉がウェブサイトにあります。
「私には紙飛行機にこだわる理由があります。その一は、この形式の紙飛行機は日本生まれなので、我々がプライドをもって育て上げなければと思うのです。その二は、NTT研究所を20年前に退職してから、紙飛行機は一人で出来る丁度よい研究テーマだというのが理由です」
「現在82歳ですが、朝起きるとまず天気予報をチェックして、自宅から25kmほどはなれた原っぱ公園に車で行き、8時前には紙飛行機のテストを始めます。このようにして風の静かな日は欠かさず、実験をねばり強く続けていますが、これは東北大学流だなと思うことがあります。年少の頃の願いがわずかですが実現できたと感じています」
(出典:東北大学のウェブサイト)
お言葉の中の「原っぱ公園」は東京都立武蔵野中央公園です。NTT研究所は原っぱからすぐの距離にあり、二宮先生はお昼休みになると会社から原っぱに来て、紙飛行機の試験飛行をされていたといいます。
このようにして世界最高峰の紙飛行機研究家になられました。実に偉大な方です。そして、さすがに世界の東北大学です。世界に紙飛行機研究家、愛好家は一定数いますが、二宮博士が最上位の研究者です。このような生き方は大変美しく、先生の設計された機体はすべて美しさに満ちています。
そのなかでも「ウイングスプレーン アルファ」と「Racer554」の2機は、筆者にとり特別な存在です。気象条件が良ければ、60秒以上の飛行は難しくありません。Amazonで購入することもできますし、武蔵野中央公園前のファミリーマートに並んでいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿
記事へのコメント、フーチ(振り子)を使った波動測定のご希望などはこちらにお願いします。