先日の読売新聞にスウェーデンの学校で、デジタル教科書から紙と鉛筆を使った学習に方向転換を図っているとの記事がありました。デジタル化が一気に進んでから、子どもたちの学力低下が大きな問題となっているためといいます。読売新聞社は社説でも再三デジタル教科書より紙の教科書が重要と説いていて、その流れが社会面の記事にも表れています。
筆者はもう長く、パワーポイント中心の授業を批判しています。文字が流れていくだけなので学生には何も残りません。このスタイルが大学教育の現場に定着してから、試験で文章が書けない学生が続出し、私の科目では「不可」が相当増えています。多いときには4割以上不可にします。最近はもうあきらめ気味で、点数を加算して不可をなるべく減らす配慮をしています。
最終的には紙と鉛筆を使った教育を取り入れないと問題は解決しないと思っています。しかし、学生は「遠隔授業が好き」といいます。受けるのが楽だからです。楽をして学んでも、大した教養は身につきません。デジタル化が悪いと言っているのではなく、従来の教育の良さをあっさりと捨て去る姿勢が間違っていると考えています。
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