LEVI'S 501はジーンズの基本とされる製品です。もっとも好きなジーンズの一つで長く愛用しています。はじめて買った米国流通モデル(ドミニカ共和国製)は7000円程度の安いもので、質はかなり悪いです。東京上野にある老舗のジーンズ専門店で買いました。リジッド(未洗い)の501を一度洗うと全体が薄い青色になってしまい、その後も綺麗に色落ちしません。生地は薄め(12.5オンス)で膝が破けました。いまは自宅用としています。
これからもし501を購入しようとお考えの方は、7000~8000円の米国ラインは絶対買わない方が良いです。どんなにジーンズ店がすすめていても、買ってはならない品質です。1回の洗いで色が急激に落ちるのは染めの工程が悪いからです。
その後、リーバイストラウス・ジャパンの501限定版を買いました。こちらは生地がまったく違います。コーンミルズ社のXXX9デニム(14.5オンス)という特別な生地を使っていて、ジーンズの裏面には黒の柄模様が入っています。このモデルはかなり小さく作られていて、通常の501より2サイズ近く小さく感じます。レッグウォーマー3枚でふくらはぎにあまりゆとりが残りません。
それにしても、米国流通モデルの501とはまるで別物といえる品質の良さです。これがあるのに多少安い米国モデルを選択する意味はありません。
時間をかけて徐々に色落ちが進んできました。やはりリジッド、リンスから育てるのが一番好きです。そして、ここから先はあまり色落ちしてほしくありません。ジャケットなどに合わせにくくなるからです。
まだ30年は着れそうです。ジーンズほど長く着用できる洋服はありません。そして、物を長く大切に使う水野南北先生の教えにもぴったり合います。