一昨年、眼鏡のレンズに傷をつけてしまい、はじめてのお店に相談に行きました。女性の店員さんが対応してくださって、私は敬語なのに店員さんは最初から友達のような口調でした。そのようなことは一切気にしないので、「この接客は新鮮で面白い」と思いました。
結局レンズを交換するより、新たに眼鏡を作った方が良いと助言を受けました。眼鏡を一式買って最後に会計をする際に、「こちらに名前を書いてね」といわれて顧客カードに一通り記入し、生年月日の欄を見た店員さんが「まさか、私より年上だったのですか」と急に敬語になりました。学生と思ったそうです。
マスクをしていて髪を逆立てているショートなので実際より若く見られたようでした。
食の禁欲で若くなるかどうかですが、少なくとも太らないので体形は10代のときと変わらないでしょう。太ってしまうと遠くからでも判別できますから、体形は若さの雰囲気を決めます。そのような意味では粗食には外見を若く見せる効果があるといえます。
そして食の禁欲に加え、性の禁欲を生活に取り入れることが大切です。しかし、日本人男性で食と性の禁欲を同時に意識して厳しい水準まで実践している人は、皆無に近いと想像します。もしいたとしても、数人ではないでしょうか。
自分のことを特別に若いとは思いません。体は小さく、公園では見知らぬ子どもになめられます。ただし、年齢より若く見られがちなのは、かなりの禁欲を実践しているためかもしれません。マスクが貢献している要素もありそうです。もちろん俗世間の人間ですから100%禁欲できているとまでは言えません。女性には近づきませんが、中食をする機会はあります。しかし、常に少しでも高みをと考えながら過ごしています。
インドの聖人たちは10年単位で禁欲をとらえています。何事も10年は続けないと成果にはつながりません。もっとも簡単な大学受験の勉強でさえ、2年は続けないと突破できません。私もあと30年くらい厳格な禁欲生活を継続できたら別の次元に移行できるのではないかと期待します。大切なのは自分の心の中をみたときに、汚い要素を極力排除することです。他人が自分の外見をどう評価するかは重要ではありません。
そうはいっても人間の弱さで、自分の見た目も気になるところです。いまはマスクが洋服の一部となっており、外すことに対して抵抗感があります。世の中の人たちはマスクの着用をどう感じているのでしょうか。