時には弱さを見せたり愛嬌のあるところがあったりしないと、ロボットと同じです。むしろ、ロボットの方がかわいいかもしれません。自分では禁欲を実践して強い男を演じているのでしょう。そのような自己陶酔型の男性は、自己評価ばかりが先行して常にカリスマ気取りです。
それは真の男性らしさとはかけ離れています。周囲に警戒心や緊張を与えるようでは修行不足です。むしろ、「リーダーの力がこれなら私の方ができるかも」と思わせるくらいで、時には馬鹿にされるくらいがちょうど良いです。馬鹿にされたらそのリーダーは本物です。つまり、リーダーには本当の実力を隠しておく謙虚さが不可欠です。いつも100%の力を見せつけて、「どうだ」とばかりに威張っているようではまるで話になりません。
そして本当に欲がなくなっていくと他人の評価を気にしなくなり、他人を思い通りに動かそうとはしなくなります。一見すると自由放任主義にみえます。それが理想の指導者です。あれこれ細かいことに口出しする姿には、男らしさがありません。現在の日本の中間管理職層には真の男らしさがありません。あるのは食欲と性欲、支配欲、自己顕示欲、金銭欲ばかりです。そういう人たちは人生で一度でもよいので、食と性を限界ぎりぎりまで節制しなければなりません。そうすると些細なことを気にしなくなります。
お酒は1日1杯なら良いと勝手に自己規制を緩めてはなりません。お酒は猛毒であり、体と心を溶かして理性を狂わせます。グルメや女性遊びの害よりもお酒の害が甚大です。
真の男性らしさは日々の哲学的な思考と実践とから生まれます。外からみて弱くて平凡な男性にみえたとしても、内面が大切です。内面に強さがあればそのうち周囲は理解するようになります。ぱっとみた表面で人を惹きつけても中身がないとすぐにばれます。本当の男性らしさがあるのは、筋骨隆々のたくましい人ではありません。筋骨隆々の人は自分だけの世界に浸って常に自分がかっこいいと思っています。そのような男性を、筆者はすぐに感じ取ることができます。
女性の中にも時々以上に述べたような男性の資質をもって、「能力も美しさも若さも私が一番。だから口出ししないで黙ってみていて」というタイプの若い人がいます。中身は男性そのものであり勝気で、少々美人であったとしても魅力は全然ありません。自己評価が高い女性の典型的な例です。このような女性は、「男はすべて私の魅力に簡単になびく」と思っています。どうにもならない悪い女性です。性の節制をしていると、そのような女性を軽く無視できるようになります。間違ってそのような女性と結婚すると大変です。若い男性は普段から性の節制を可能な範囲で実行することです。そうすれば、浅はかな女性に心惹かれて結婚してしまうことはありません。
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