2026年9月12日土曜日

「パクノダさんは?」

『HANTER × HANTER』の幻影旅団編は予想外の展開をみせました。一般的なアニメは、善と悪との死闘を描く作品が多いのですが、『HANTER × HANTER』は違いました。できるだけ不要な戦いを避けようとする理念が感じられます。作者である冨樫先生の認識水準の高さがわかります。

シルバーバーチ霊は「目には目を、歯には歯をでは問題の解決にならない」といいます。ただの殺し合いになっては、勝った方が一時的にすっきりするだけです。シルバーバーチ霊と同じ考え方が、アニメの随所にみられます。

幻影旅団には人の心を理解する団員がいました。幻影旅団編の主役はパクノダさんといって良いです。他人の記憶を盗み取る能力を持つ女性です。冷徹なだけかと思っていたら、最後に優しい面をみせてくれました。

タイトスーツでかっこよく決めている
幻影旅団のパクノダさん
最初はその外見が苦手でしたが・・・


最後に自分の命を捨てて
旅団の仲間に真実を伝えました

(出典:日本テレビ『HANTER × HANTER』のサイト)

パクノダさんが亡くなった直後に、主人公のゴンさんたちが幻影旅団のメンバーと再会します。そのときゴンさんが、「パクノダさんは?」と団員に聞きました。ゴンさんが「さん」づけで呼ぶのは、相手を尊敬するときだけです。つまり、敵であった幻影旅団のパクノダさんの真の姿を認めたことがわかります。感動的な場面でした。

幻影旅団は決して悪いだけの集まりではありませんでした。パクノダさんは自分の命と引き換えに、他の団員に真実の銃弾を放ちました。その直前に、野良猫に優しい笑顔を向けていた場面も印象的です。

『HANTER × HANTER』は世に存在する勧善懲悪のアニメとは一線を画する作品です。特に幻影旅団編は、いま世の中で喧嘩や対立ばかりしている人たちに観ていただきたいです。これを観れば何かを感じ取るはずです。そして、不必要な対立は避けなければなりません。

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