2023年10月6日金曜日

男性ホルモンと攻撃性

医学界の解釈では、性の行き過ぎた禁欲は体内に悪玉男性ホルモンを増やすため、適度に性エネルギーを開放した方がよいといいます。 悪玉ホルモンはジヒドロテストステロンと呼びます。

これは既成事実というものの真偽はどうでしょうか。人間の体はそう理屈どおりに機能するわけではありません。数少ない性の禁欲者たちが揃って指摘するのは、医学の見解とは反対のものです。つまり、禁欲するほど良い男性ホルモンの分泌量が増えると主張します。

筆者の自分の体を使った実験では、長期の禁欲で良い男性ホルモンの分泌が増えると感じます。それは正しい方向で男らしくなっていくことを意味します。たとえば組織内で不正や間違った行動をとる人たちがいれば、毅然とした態度で臨むことができます。これは男性ホルモンの攻撃性によるものと判断しています。

その攻撃性がないと小さなことにもびくびくしたり、「相手に嫌われないように自分の意見を取り下げよう」と弱気になったりします。そんなことでは男性といえません。

この問題は結構大きい課題です。といのも、性の禁欲を実践している男性は0.1%もいない可能性があるからです。そこでどんな人間関係上の問題が生じるでしょうか。またの機会に考察します。

2023年10月5日木曜日

卒業生が公認会計士に

卒業生たちとZoomを使って遠隔会合を実施しました。今回は偶然にも知的水準の高い職業のメンバーが集まりました。

そのうちの一人は公認会計士です。大学卒業後に2年間勉強に専念し、見事試験に合格して大手監査法人に就職しました。その後監査法人を離れ、現在はソニー他の大企業に勤務しています。彼の言葉では「4年間勉強に専念すれば誰でも合格できる」とのことですが、そこには謙遜が含まれています。

4年の勉強で合格するには高い能力と想像を超える努力が必要です。その努力は尊敬に値します。私が仮に10年間挑戦したとしても合格はできません。

勉強で大きな成果を上げる人は高級な耐久消費財、豪華な食事、海外旅行、男女のべたべたした交際などは一切求めません。その分のエネルギーをすべて一点に集中します。その生き方はかっこいいと思います。いつか対面で会うのが楽しみです。

2023年9月30日土曜日

怖いもの知らず

学歴が高くなると自分が一番優秀であると考える人たちが出てきます。

2年前まで同僚だった英語教員は、より条件の良い他大学に移籍しました。そして非常勤講師として、大変優秀な国立大学でも教えているそうです。英語新任(後任)の同僚を通じてその状況を聞かされたのですが、「授業の後に細かい質問が多く出て、その質問を予想して回答を準備しなければならないので時間がかかってとても大変」とのことです。

その話を聞いて状況がわかりました。元同僚は若手の女性教員です。難関国立大学の学生は、「こんな若い先生で大丈夫なのか?」「自分の方が優秀ではないか」と思って教員を質問攻めにしているのではないでしょうか。

人を見かけで判断してはなりません。元同僚はカリフォルニア大学でPh.D(博士号)を取得しているのです。日本の上位大学の学生が100人束になってかかっても、相手にならないほど格上の教員です。世界でもトップ大学の一つです。

本当に優秀な学生は余計な質問はしないものです。自分で解決するのが本筋であり、中途半端な学生ほどしつこく質問します。

それほどの学歴がない筆者の場合はどうでしょうか。もし母校(私立大学)の教壇に立ったら学生に軽んじられると思います。人は表面でしか判断しないので、これが世の常です。

男性の老化

性の節制をしない場合、男性は急速に老化します。この事実は一部の人にしか知られていません。しかし、実年齢より若く見える人は程度の差はあっても性の節制をしている場合が多いと断言できます。

筆者は高校時代に同じ部活動の同級生から「(性のことを何も知らずに)おかしいのではないか。気持ち悪い」と言われた経験があります。それでも、性への厳格さが能力を高める効果をもたらしました。地方の進学校の高校に入ってから勉強をしなくてもまずまずの成績を保持したのはそのためです。本来頭は良くないのですが、節制していたのが良かったのであると思われます。ただし、浪人して第一志望の大学には合格できませんでした。

小学校時代勉強は特に出来ませんでした。それが変わり始めたのは中学2年生、3年生頃からです。勉強の吸収力が急に高まりました。高校はほぼトップで合格し(担任の先生に言われました)、その状態は浪人時代を含めて二十歳まで続いたと実感していますが、当時原因はわかりませんでした。

しかし、いま改めて振り返れば、性エネルギーのごく自然な高まりが勉強の原動力となっていたのではないでしょうか。本当に綺麗な心を維持できたのは良かったです。余計な情報や学校の性教育、スマートフォンなどの情報機器が一切なかったので、被害者になる心配はありませんでした。

そのような筆者の10代の頃とは違い、現代は男子高校生たちがスマートフォンでいつでも好きな情報を手にできます。現に水面下で進む想像を超えた状況への心配は常にあります。しかし、この情報化社会の闇は決して崩れません。男子生徒たちは自分で意識して防御するしかありません。そうしないと優れた能力が失われてしまう可能性があります。

男性は少しでも綺麗な心を保つ努力を一生続けなければなりません。これが女性と大きく異なる人生の課題です。健康な男性が禁欲の道を選ぶとき、そこに力が出てきます。それでも10代の能力には追いつけません。追いつけなくても、それを目標に努力する姿勢が重要です。

10代は人生で最高に優れた力を発揮できる時期です。この時期にゲームやインターネット、スマートフォン、利己的で閉鎖的な恋愛、長時間にわたる運動の部活動などで時間を使っていたらその後の人生に響いてきます。仮に勉強や職業選択につながる事項のみに打ち込むことができれば、本人の理解を超えた現実に到達できる確率が高まり、人生の大きな財産となります。

男性がもし意識して食と性を制御する生活を続ければ、10代で才能が開花する可能性を秘めています。そのためには中学生の頃から父親が厳しめに導いてあげる必要があります。

なお、少しも禁欲せずに天才的な能力を発揮する人がごく稀に存在します。生まれながらに優れた能力を持っているからです。しかし、晩年は見る影もなく落ちぶれることを忘れてはなりません。一生に使える性エネルギーには上限があって、使い切ると肉体が崩壊すると考えられます。

このような男性の性エネルギーは神から与えられた尊いものです。決して不浄な存在ではありません。不倫、同棲、肉体関係を重視する恋愛などの間違った使い方をしなければ、男性の活動源になりうる素晴らしい存在であり、これが消失したら創造的活動のエネルギーは生まれません。そこで、この貴重なエネルギーを毎日意識して極力温存する努力が求められます。結婚していても同じです。

女性はいつまでもパートナーに若々しくいてもらうために、出来る範囲で綺麗な関係を保つ努力が大切ではないでしょうか。ただし、このような考え方は特殊かもしれません。お互いが理解しなければ、関係が悪化する懸念があります。大変繊細な問題です。

2023年9月24日日曜日

偏った情報に気を付ける

人はインターネット上で特定の考え方に縛られるようになると、その考えを強化する情報ばかり選択します。そして、それ以外に正しいものはないと考え、他を攻撃し始めます。

フーチで測定してもインターネット上に氾濫する情報は多くの間違いを含んでいます。気を付けたいのは、偏った考えを押し付けてくる情報源です。それらの情報の発信者は、何か特別な意図をもって情報を拡散しようとしています。

筆者の仮説では、間違った考えを広めて世の中を混乱させたいとの考えがその背後にありそうです。また、自分を「教祖様」のように崇める人を獲得する思惑が見て取れます。さらに、間違った情報を意図的に流すことで経済的な利益を手にする構図も浮かびます。

ウェブ上の情報を簡単に信用してはなりません。常に客観的かつ科学的な態度で情報を吟味することです。何が正しいかは自分の理性に基づく判断が必要です。扇動的な情報に惑わされない姿勢が不可欠です。

シルバーバーチ霊は自分の理性にそぐわないものは拒絶しなさいと言っています。霊訓の内容も無批判に受け入れてはならないという立場を取ります。

2023年9月23日土曜日

食べ物に執着しない

今週は1日半の軽めの断食をしました。なぜかいつもより空腹を感じると思っていたら、考えると1日半食べていないことに気づきました。そのくらい平日は食べ物のことを考えません。

体重は最近まったく減少しないので安心しています。以前よりも下半身がしっかりしてきており、適正体重を守っていると感じます。腰が心配であることから、スクワットの負荷は小さめにしています。また、西野流呼吸法は腰にも良いそうです。

食べ物から離れると自由な時間が増えます。派生的な効果としては、貯蓄が自然と増えていきます。食欲がなくなるまでには厳しい鍛錬が必要ですが、継続すれば誰でもそのような境地に到達できるはずです。しかし、1年、2年の努力では当然無理です。

簡単に手に入るものに価値はありません。努力の末に手に入れるからこそ価値があります。水野南北先生の修身録は、1年程度の努力で獲得できるものではないと認識しておく必要があります。

女性は美しさを保とうとする努力が大きいので修身録を実践しやすい資質があります。一方、外見を気にしなくなった男性は、もう食べることに突き進むよりほかなくなってしまいます。外見を気にしなくなるのは、老化現象の顕著な症状です。

気の強さ

『あるヨギの自叙伝』に、議論で相手を打ち負かして得意になっている弟子を強くたしなめる師匠の話が出てきます。同書を通じていえるのは、霊性が進化すればするほど内面が穏やかに無口になっていくことです。口で相手に勝って得意気に自慢するようでは、何もわかっていません。

食べ物との関係でいえば、強気になるのはお肉ばかり食べていることもその一因です。男性で筋力トレーニングを最優先し、お肉や不自然なプロテインを摂取していると気持ちが強くなり、その結果としてどんな場面でも相手に譲ろうとしません。組織の中で生じる人間関係の衝突には、このようなことも影響します。

トレーニングそのものは良いことです。しかし、偏った肉食と過剰なプロテイン摂取をやめる必要があります。プロテインはフーチの測定でも内臓に負担をかけます。内臓が悪くなれば、必ず心に影響が出て強気になったり感情的になったりします。

気の強い人は仮に仕事ができても皆から警戒されます。本当に心を許せる相手にはなりません。「油断できない人」と認識されているうちは全然修行が足りません。本当はできるのに能力を開示せず、静かにしている姿が霊性進化の道に沿った生き方です。

2023年9月16日土曜日

理想的な死に方

『霊訓』を読んでいてどこに書いてあったか忘れましたが、霊的にみて間違った考え方をするとその人の外見に負の影響が出るとありました。美しさを失うという意味です。それは即座に出るのが怖いところです。

言葉に出さなくても心に間違った思いを描いただけで駄目です。間違った考えの主流となるのは、世間や他人の批判や嫉妬の感情です。そして、男性よりも女性の方が感情の制御が難しいとされているので、特に女性は気をつけたい点です。

批判や嫉妬など負の感情を持てば美しさがあっという間に失われます。たった一度でも、短い時間でもそうです。ですから、心に隙を作ってはなりません。

たまに男性で攻撃的な姿勢をもつのが美徳であると勘違いしている人がいます。完全な間違いです。いつも平らで穏やかな心を保つ姿勢がもっとも大切です。「あの人は自己主張がなくて全く物足りない」「上に立つ人としては全然頼れない」と周囲からは馬鹿のように思われている位がちょうど良いです。

批判的な心は外見を悪くすると思えば、自分の心と言葉にブレーキがかかります。私が毎日のように注意していることです。どんな駄目な人と関わってもあからさまに他人を批判してはなりません。ここで我慢すると心の水準が少しずつ上がります。

負の感情は自らに返ってきます。そこで、自然に流す努力が大切です。批判しても解決しません。美しさから遠ざけてしまうので、細心の注意を要します。

さて、ここからは人の理想的な死に方について考えます。ぜひ中島敦氏の名作『名人伝』を読んでみてください。著作権が切れて無料で公開されています。数分で読めます。


弓の名人が最後には弓の存在さえ忘れて世間から木偶のように見られています。ここに至って真の名人が完成します。中島敦氏は若くしてこの名作を執筆しました。現代の芥川賞作家など足元にも及ばない大天才です。この短編はいつも心にとどめて、生きる上での指針としています。

「名人」は私の目指す究極の姿です。ただし、筆者は能力が足りないのでこの領域に到達するのは不可能です。

しかし、世間との接点がなくなって、なお一芸に秀でている存在が本当に価値のある名人です。自分の仕事道具さえ忘れてしまう欲の無さです。いつかそのようなお年寄りになり、誰からも忘れられて皆が気づかないうちに死んでいきたい、と最近は強く思っています。それはまだ数十年先の話です。そして、その死に方をするためには、『霊訓』の実践が絶対に必要です。一生をかけた大きな目標です。

周囲から馬鹿にされても決して人を攻撃しない穏やかな心を持つ存在、何があってもそれが運命であると受け入れることができる存在、そのような人が理想です。

2023年9月10日日曜日

顔の表情

これまで遠隔授業、会議でも顔を大きく映し出すことに抵抗がありました。遠隔システムでは常に自分の顔を画面上で見ながら話を進めていくため、よほど自信がある方は別として筆者の感覚ではあまり自分の顔を視界に入れたくない、と思ってしまいます。そもそもカメラのレンズを見るのであって、画面は見てはいけないと専門家には繰り返し言われます。それでもつい自分の顔を画面で確認してしまう傾向にありました。

このままではいけないと考え、オープンキャンパス対応を機に顔面体操を始めました。それより先に西野流呼吸法を毎日絶対欠かさず実践し、様子をみることにしました。会議や授業が無い日であってもひとりでオンラインのテストミーティングを開催し、定期的にその変化を追ってみました。

すると、単に見慣れたからではなく、確実にウェブカメラ上の画像がそこそこの水準に到達してきました。筆者のラップトップ(PC)は遠隔授業開始直前に買ったものでカメラの性能が悪く、この粗い画像ではいっそう悪い表情に映ります。しかし、徐々に改善してきました。また、大学で借りているPCはそれより2年以上新しいモデルで、カメラの解像度が高いです。ですから、さらにまっとうな顔で映ります。なお、ソフトウェアによる「補正」はしていません(ウェブ上にあふれるさまざまな素人動画は補正によって本人とは別人になっている場合があります。いわば作り物の顔です。それほど強力な補正ソフトが出回っていて、その事実は最近知りました)。

そこで、波動測定してみました。効果は呼吸法によるものが100%近いと出ています。本当でしょうか。それでも以前自分でも嫌だった画像が別に気にならなくなったのは間違いありません。これによって、今後はさほど抵抗感なくウェブ会議や遠隔授業その他で顔を出せそうです。必要であれば、もう少し性能のよい外付けカメラを買ってもよいかもしれません。

しかし、最近はほとんど対面形式の仕事が中心ですので、あまりウェブカメラの出番はなさそうです。それでも気分としてはずいぶん楽になりました。これも西野流呼吸法の効果といえるのか、詳しいことはまだわかりません。

人は努力で伸びるかどうか

最近5年間は出来る範囲で英語や経営学の勉強に力を入れてきました。そこで問題は、人は努力さえすればどこまでも力が伸びるのかどうかです。 結論からいえば、経験からさまざまな事柄への理解が進んでいても、二十歳を過ぎてからの勉強によって飛躍的に伸びることはないと判断しています。

人の能力は無限といわれますが、ほとんどの人にとって10代を終えてからの勉強では夢のように伸びることはありません。やはり二十歳までの勉強がその後に大きな決定力を与えます。大学教員をしているからこそ、この事実は不動のものとして受け入れています。

そううまい話はありません。いかに禁欲的に努力しようが事実を変えるだけの力は生じません。しかし、平凡な能力の人が努力をやめてしまっては力を失います。多少でも前進すれば良いと考え、気長に楽しく勉強していく姿勢が大切ではないでしょうか。

これは勉強に限らないことです。すべては思いどおりにいくわけではないため、あとは自然体で努力する姿勢が大切です。

そんななか西野流呼吸法には確実に効果を感じています。その人なりの能力が開花するという意味であり、継続していると何か不思議な力が得られるような場面が増えてきます。心配していたことが自然と解決してしまうのです。

波動測定でシルバーバーチ霊の霊訓の存在価値を100と設定すると、西野流呼吸法のそれは80と出ます。驚くべき高い数字です。食や性の禁欲はフーチの測定ではそれぞれ1~2程度の力しかありません。

西野流呼吸法の力が果たしてどこまであるのか、現時点で言えることは限られます。今後5年間以上の時間軸に沿って観察していくつもりです。この呼吸法への信頼は実に大きく、楽しみになってきました。

なお、呼吸法の実践はひとりで十分可能です。道場に通わなくても自分のペースで継続すれば問題ありません。