2025年5月13日火曜日

勉強の快楽は

勉強だけはいくらやっても問題ありません。勉強しすぎて死んでしまう人はいません。得られる快楽は苦労の末に手に出来る、ほんの小さなものです。能力の高い人が勉強に没頭して、はじめて大きな成果を手にします。筆者のようにごく平凡な人はどんなに勉強を重ねても、歴史に名を残すほどの成果は出ません。

ほとんどの人にとって勉強は人生修行そのものです。多少知識を増やしたからといって、世の中を変えることはできません。それでも勉強を続けるのが美徳であり、最後には自分にとって価値のあるものが必ず手元に残ります。

最低でも数十年の努力は必要です。10年位では努力したうちに入りません。たった10年の努力で成果が出ないと言っているようでは、凡人の修行を1%も理解していません。どうせ成果が出ないからと途中で投げ出すのでは、最初からやらなければ良いと考えています。

結果が出なくても続ける必要があります。そのうち自分の力が発揮できる領域がわかってきます。それには苦手な分野にも正面から取り組まなければなりません。

2025年5月11日日曜日

人はなぜお酒を飲むのか

5月11日付けの読売新聞に吉本尚 筑波大学准教授による記事があります。注目したいのは次の箇所です。

「お酒を飲んで気持ち良くなるのは、快楽をもたらす脳内の『報酬系』と呼ばれる神経が活性化するためです。毎日飲酒していると、この報酬系がどんどん刺激され、さらなる刺激を求めてもっと飲みたくなります。お酒を飲まない日を設けるのは、報酬系を落ち着かせてお酒に依存している脳の働きを正常化させるためだと考えることが重要です」。

すべての人間の欲望は、このような脳内の報酬系の刺激によって生じると思われます。毎日お酒を飲んでいると脳の働きそのものが破壊され、精神がおかしくなっても不思議ではありません。

吉本准教授はさらにこう言います。

「世界的にも、強力に禁止の方向に進んだたばこと異なり、アルコール対策は飲料会社などとも対話しながら進められています。人とお酒との付き合いはなくなることはないだろうと言われているからです」。

たばことお酒では次元が違うほどお酒の害が大きいです。たばこで得られる快楽は小さいからです。世の中はたばこばかりに厳しく、お酒に甘いといえます。

そして、お酒と並んで強い快楽が得られるのが男女の肉体関係です。頻繁に楽しんでいたら脳の働きは正常ではなくなります。ほかの日常生活からは強い刺激が得られないので、恋愛中毒に陥ります。

また、ゲームやスマートフォンにも似たような快楽入手の刺激があります。気を付けなければなりません。

趣味は適度に距離を置くことができれば大丈夫です。すべてを捧げて没頭するような趣味はいけません。それだけしか楽しくなくなって、社会生活を送れなくなります。仕事を引退した人でも、趣味に入れ込んでいると精神に問題が生じる可能性がきわめて高いです。

豪華な食事による刺激も考えられます。しかし、お酒や男女の肉体関係に比べると刺激の度合いは格段に下がるため、外食を時々楽しむのはまったく問題ありません。仕事中、勉強中にいつも外食のことを思い出すほどのめり込む人はいないでしょう。

この記事を読んで、職場の経済学者たちを思い浮かべました。内面がどんどん悪くなっていて、筆者とはもう何の接点もなくなっています。気の毒な人たちです。自分でお酒をやめる努力をしなければ回復は見込めません。

2025年5月9日金曜日

あんぱんやめてトレーニングへ

最近1ヵ月間はテレビを一度もつけていません。インターネットの配信サービスで唯一観ていたのがNHKの「あんぱん」です。寝る前の日課にしていました。

しかし、今日限りで視聴をやめて、その時間を筋力トレーニングなどに有効活用します。楽しかった子ども編はあっという間に終わり、大人編に入ってから筆者の価値観と大きく衝突しているからです。

特に今週は美術学校におけるヌードモデルのデッサン授業とそれをみた生徒さんの卑猥な発言、美術教師によるモデルさんのデートへの誘いと、とても低俗な内容が続きました。ここまでは我慢して、それでも良いところもあるドラマだと感じていました。

しかし、木曜日の放送が決定的でした。戦場に行く豪さんに、まさか自分の娘を提供する母親を描くとは思いませんでした。恐ろしすぎて気分が悪くなりました。不潔です。この時代に戦争を経験した方たちが観たらどう思うでしょうか。

また別の場面では、のぶさんが電話越しに怒鳴り散らしてたかしさんを落ち込ませました。信じられません。たかしさんが正しいのは明らかでした。この優しい男性に罵声を浴びせるとはひどいです。こんなに気が強くて怖い女性には決して近づきたくありません。あちらも私には近づきたくないでしょうが。

いまとなってはたかしさんが一番いいです。静かで余計なことは言わず、女性にも関心を示しません。いつも控えめで気品を感じるようになり、人柄は少年のようです。また、パン職人のやむさんがいいです。勇気をもって戦争を批判している姿は立派です。

竹野内さんと戸田さんは理想的なあこがれの夫婦です。霊的にみて理想の結婚とはこのようなものをいいます。お子さんがいないから、綺麗な男女の関係を築けたのかもしれません。そして、松嶋さんは少し悪女の役であるもののかわいい面もあって憎めず、卓越した美しさを見せてくださいました。

美しい豪さん、ちひろさんを含めて良い俳優さんがたくさん出演されています。しかし、脚本にかなり問題があります。品性がなく、観ているとストレスがかかります。筆者はこれ以上は言いません。失礼しました。

ちなみに、前作「おむすび」は視聴者に批判され続けた作品で筆者は時々拝見しておりましたが、どこにも問題はなかったです。はじめてNHKのドラマを観たのがこの作品でした。ギャルの生き方に共感でき、そして男女の関係をあっさりと描いていました。時々観た範囲では恋愛を描く場面がありませんでした。それがドラマの品位を上げていた印象があります。主演の橋本環奈さんはマスクをしている場面でもとても綺麗な瞳で声がやさしく、誰に対してもどんな場面でも強い言い方はしませんでした。いつも同じ態度でやさしい目の表情と綺麗な声を保てるのはすごいことです。たまに登場する書道部の先輩は、最初女性好きなのかと思いきや実は硬派でかっこよかったです。作品としては「おむすび」は「あんぱん」よりも相当に上で、嫌味がありませんでした。子どもでも安心して観ることができます。

最後に「あんぱん」で理想の男性は竹野内さんです。実際には存在しません。このような完成された男性は地上に再生してくる必要性がないためです。なお、このドラマの評価をフーチを使って天国のやないたかし氏に直接聞いてみました。結果は0.06点(100点が満点として)でした。ほぼ架空のドラマであると考えられます。

熱心な新入生たち

今年の新入生は過去数年でもっとも勉強への姿勢が良いです。入学者数が大きく減ったものの、資質の面では逆に良くなっています。大きな教室の授業で通常は後ろの席に座る学生が多いのですが、最前列に座る学生たちがいます。そして、教壇で話していてこちらに注目してくれるので、新鮮な雰囲気があります。授業後に質問やコメントもあります。少し皆の視線が強すぎて、筆者があまり目を合わせないように配慮するほどです。

連休中はこどもの日を除いてすべて授業でした。決して休まず授業に出ています。官僚は「学生を出席するだけで評価しては駄目だ、あくまでも修得度で評価しなさい」と現場を知らずに言います。しかし、この連休中に実家に帰らず大学に通って熱心に学んでいる姿勢は評価に値します。あとは卒業までいまの姿勢が続いてくれることを期待します。

非常勤先の大学で受講している学生は2~4年生で、大教室の後ろにかたまるのは例年どおりです。今年度はアジアからの留学生が数人受講していて、授業後に教壇のところに来てくれます。皆さんとても滑らかな日本語を使い、授業も理解できているそうです。

全体でみれば若い人たちの方が付き合いやすいです。それに柔軟な学習への対応などは学ぶべき点があります。人間は年を重ねるごとに自信過剰になり威張ってきます。若者の方が筆者の感覚に近いといえます。

2025年5月8日木曜日

恋愛偏重主義

食と性の節制を常に心がけていると、恋愛を重要視する生活から大きく離れます。ほかに優先度の高いことが多く存在するからです。自分を高めるための、仕事に役立つための勉強をしたり、世の中への貢献を考えて準備したりするようになります。

恋愛を人生の中心に位置づけているうちは、まだ本当の人生の段階に立っているとは言えません。恋愛はどうしても自分たちの世界で完結し、小さな世界で利己的な満足感にひたることが増えます。世の中全体への関心は薄くなります。

それでも、極力肉体関係をもたなければ深みにはまってしまうことはありません。常に自制心が効きます。恋愛で体の関係を深めるほどに、真理からは遠ざかります。そして、特に男性はエネルギーの大量放出により短期間で老化します。女性の老化は男性のそれよりも少し遅れて表面化します。

簡単に手に入る快楽には代償があります。代償もなく快楽が手に入ると考えてはなりません。本能は誰でも努力せずに満たせます。そこに落とし穴があります。食、性ともに節制しないと老化するのは明らかです。

いくら遊んでいても老化しない人がいるようにもみえます。しかし、その人が80歳を過ぎた頃になると事情は違います。誰の目からみても老化しているはずです。

2025年5月7日水曜日

女性の課題

シルバーバーチ霊がいうように、女性の課題は感情の制御をすることです。いつも平らで穏やかな心を持てるよう、自制しなければなりません。男性とは異なる課題です。

「あんぱん」で美術の学校に通う主人公たかしさんがのぶさんに手紙を書きました。後半に「銀座にはたくさんの美人がいる」と書いて、のぶさんの怒りを買います。彼女の反応は女性の弱さを明確に表現しています。自分の大切な男性が、ほかの女性に少し関心を持つだけでも許せないというわけです。

たかしさんは深い意味があって書いたのではありません。最後の絵をみればわかることです。このようなのぶさんの感情と行動に賛同する人は、まだ修行がまったく足りません。成熟した女性ならば、ほほえましいと軽く受け流すことができます。努力など何も必要としない、ごく簡単な基本です。

男性が多少女性に関心があるのは当然です。目くじらをたてて怒る必要はありません。女性は男性とはそんなものと知っておかなければなりません。もし女性に100%関心がないという男性がいたら、健康でないか老化しているか、嘘をついているかのいずれかです。むっつり助平が一番たちが悪いです。隠している男性は本当に怖いです。

ところで、ドラマには別の問題がありました。授業で女性をモデルに絵(デッサン)を描いている場面です。NHKなのになぜ、と驚いてしまいました。倫理的に問題を含みます。そのあと先生が女性をデートに誘い、断られる場面までありました。さすがにここはまずいです。あえてこのデッサンの場面を入れる必要性があったのかどうかです。視聴者から苦情が多々ありそうです。筆者もこの場面は問題があるという立場です。悪ふざけしすぎです。たかしさんの友人けんたろうさんの発言も下品でした。

男女の関係とは本当に難しく繊細です。いつも適切な距離が必要です。そして、少しでも清らかな関係を築く必要があります。しかし、人によってその価値判断には相当な幅があります。自分の考えを押し付けることは控えなければなりません。

2025年5月6日火曜日

今日も授業

世の中は連休最終日です。大学は今日も授業があります。今年度は多くの学生たちが帰省できず、特に新入生たちは疲れがたまってきている頃です。少し気の毒です。

大学の授業は学びの一つの場にすぎません。現代は無料でも相当な量の知識が得られるようになっていますから、学生は授業にとらわれる必要性は低いと思われます。それでも、デジタル化による弊害ははっきり出ています。画面をみてわかった気になるだけで自分で汗をかいて勉強する機会が減ります。試験で論文を書かせてみるとその弱さは明確です。以前の学生よりも全然書けなくなっています。レポートを課すと無難で表面的な内容に終始します。生成AIの回答を参考にしている可能性があります。間違ってはいませんが少しも面白くないレポートばかりです。

このような時代になると、効率が悪いといわれる古典的な学習にこだわっている人の強みが光ってきます。10年経過するとかなりの力になります。読売新聞社は教科書のデジタル化に強く反対する見解をもっており、スウェーデンの取り組みと併せて記事がよく載ります。スウェーデンではデジタル化が生徒の学力、集中力を大きく落としたとみなして紙の教科書に戻しています。

世の中の流れでは紙の教科書に黒板を使った授業は古臭くて役に立たないとの立場です。事実は異なり、そのような古い授業からこそ学ぶものがあります。日本人はそれを捨ててしまっています。現場でそのことが分かっている教員はごく少数です。生徒、学生はほぼわかりません。デジタル化の弊害はこの先10年で誰の目にも明らかになるはずです。

教育方法ではアクティブラーニングなど片仮名ばかりの遊びが広まっています。知識の蓄積のない生徒たちが議論しても何も生まれません。もうそのことに気づいても良さそうな気がしますが、筆者の大学でもアクティブラーニングを声高に主張する教員が目立ちます。決まってそのような教員は会議で和製英語、片仮名ばかりで強く説明しています。「それならばまともな英語で話してください」。いつかそう発言してしまいそうで怖いです。

2025年5月4日日曜日

粗食と髪の毛

1日1食や粗食にすると栄養不足で髪がへたって少なくなるという主張があります。完全な間違いです。まったく関係ありません。筆者は同年代よりも相当に食事の量は少ないですが、逆に髪の毛の量は平均値よりはるかに多いです。しかも、手で触ると強く跳ね返ってくるほどしっかりと生えていて、伸びは1ヵ月間に2センチ以上です。毎回バリカンで刈り込んでなるべく1ヵ月間持たせます。

美容室ではバリカンで刈る時、美容師さんの手のひらに切った短い髪が刺さることがあります。自分でバリカンを入れるときも同じで、手のひらに時々刺さります。ちょうどトゲが刺さるのと同じ感じです。そんなに珍しい現象ではありません。

また、髪の毛はたまにしか洗いません。夏だけは毎日流しますが、冬は1週間に2回しか洗いません。5日間洗わない週もあります。その代わりとして、1ヵ月半に一度の割合でヘナでトリートメントをしています。髪の健康を保つためです。

さらに白髪はまだほぼ無い状態です。粗食をしていても変わりませんので、髪はほかの要因と関連していると思います。それが何なのかはよくわかりません。ひとつにはヘナのトリートメントが効いているはずです。さらに性エネルギーを昔から温存しているので、そのせいかもしれません。弟も母も性エネルギーを温存するタイプで髪はふさふさです。祖父もそうでした。お酒を飲まないのが良い可能性はあります。家族全員お酒を飲みません。飲めるけれども飲まない、ということです。お酒を徹底して嫌っています。筆者は一応お酒は飲めます。ウイスキーはストレートでも大丈夫です。水割りにはしません。特に「響」は美味しいとは思います。

食べ物の栄養がそのまま髪の毛に流れると考えるのは安易です。人間の体は神秘的です。髪に不安がある場合、性を含めたほかの要因を検討した方が良いです。

2025年5月3日土曜日

土鍋で炊く

白米は土鍋で炊いています。最近実家で教わり、炊き方を変えてみました。味が全然違います。そして、食べていても軽いです。電気ではここまでの味は出ません。火で炊くからこそ、本当の美味しさが出ます。

外食で使われるお米はほとんどが最低品質です。お米の価格は高止まり傾向が続き、飲食店ではさらに質を落としてくるはずです。なるべく自宅で炊いた方が良いですし、『修身録』を実践するには最適な時期です。

白米と玄米ではできれば白米が良いです。玄米は消化するときに体に負担がかかり、また、アクを取り込みます。しかし、波動測定しても玄米で寿命が大きく縮むことはありません。好きな方を選択するのが良いと思われます。

白米の糖質を気にしすぎるのは良くありません。食べ過ぎないようにすれば問題はなく、おかずに注意することの方が大切です。なかでも魚類は厳禁と考えた方が安心です。食べる場合には小さい魚にすることが大切です。大型の魚を生で食べると、ほかの健康努力がすべて帳消しになるばかりかマイナスになります。鮪のおさしみ1切れで考えられないほどの猛毒を取り込みます。海が汚染されているからで、お寿司は絶対に避けなければなりません。

2025年5月1日木曜日

強くなったら

人間は気持ちが強くなったらうまく生きることができます。世間の厳しさを軽くかわし、何事にも動じない平常心で臨めます。そのような境地を目標に努力を重ねる人もいます。

しかし、本当にそれが最高の人間に近づくことになるのでしょうか。単純化した理想像はすぐに崩れます。人それぞれ違った魅力があり、個性と強みは規定できません。筆者の感覚でいえば、気持ちが強くなってどんなときにも多様な仕事を楽々とこなしている人がいたとして、その人に魅力を感じるとはとても思えません。近づきにくい人だな、と本能で避けます。

特に女性は本来、気持ちが優しく繊細な存在です。強くて困難に負けない人になったら、その女性は生まれついての魅力をなくしてしまいます。これは盲点かもしれません。男性の側からみれば、自分と同等かそれ以上にしっかりとした強い心をもった人に魅力を感じません。デートに誘おうなどとは決して思いません。うっかり声をかけたら怒られそうです。また、小さな子供たちは本能で人を見抜くので、強いだけの女性は仲間、友達とはみなさないでしょう。

強くなれば良いという単純な話ではありません。強くなればなるほど孤独さは増します。皆が警戒するからです。動物も近づいてはきません。弱かったとしてもそれは個性で、無理に変える必要はありません。弱い人は心が繊細で優しい場合が多いです。世の常識にとらわれてはなりません。筆者は心が弱い人の方が好きです。禁欲して体を鍛えて見せびらかし、いつも会議で発言してリーダーシップを発揮し目立っているような男性がいたら、友達にはなりません。そんなおじさんといても楽しくありませんし、気持ちが休まりません。

人間は心を鍛えて真に強くなれば、会議で余計な発言などしなくなります。人を支配しようとはしません。インドの聖人たちは皆無口です。無口でいることは大切な要素です。いつも余計な発言を繰り返している男性は、軽薄で男らしさがありません。仮に英語を流暢に話せても何の価値もありません。中身がないからです。中身があれば、一言も話さなくても良いくらいです。所詮言語は単なる道具です。