2022年4月30日土曜日

本能の制御

シルバーバーチ霊は、人間にとって動物時代の名残である本能を克服することは人生の大きな目的であるといいます。水野南北先生の指摘に通じる要素があります。しかし、南北先生は『修身録』において小食にすることがもっとも大切であると強調し、文脈によっては男性が女性を求めてある程度楽しむことを認めている記述があります。

この点に関しては、シルバーバーチ霊の認識が正しいと考えています。つまり、食と性ともにできる限り綺麗に生きなければ本来の目標には到達できません。では制御が難しいのはどちらでしょうか。ここからは男性の視点で記します。女性が男性に対してどのような欲求をもつのかはよく知らないからです。

インドの聖人、成功哲学の提唱者ナポレオン・ヒル博士、日本でも数少ない男性禁欲主義者の情報などから総合判断すれば、男性の場合は一般的に食よりも性の制御の方が難しいといえます。

そして実は、優先度としては性の禁欲の方が段違いに上です。10年間限界まで粗食を実践したとしてもあまり能力は開発されません。もっとも南北先生が指摘されるように経済的には豊かになる可能性があります。しかし、能力の大きな開発にまではつながりません。

性エネルギーは生命を生み出す力です。ナポレオン・ヒル博士はこの莫大なエネルギーを無駄にせず、仕事などに転換することによってしか大きな業績は残せないといいます。関心のある方は同博士の『思考は現実化する』をお読みいただければと思います。

画面を通して二次元的な情報として女性に接することも、現実世界の女性と肉体を求めて関わるのと何ら変わらないことで、同じようにエネルギーの浪費につながる行為です。特にアダルトビデオは頭脳を破壊し、天才を凡人へと変えてしまう悪魔の兵器で注意が必要です。

食や性は本来楽しんではなりません。ただし、食事をたまに楽しむのは問題ありません。しかし、性は食とは次元が異なり、楽しむと代償が大きすぎます。「1週間くらいの禁欲がちょうどよい」などと不適切な発言をする専門家が見受けられます。わずか1週間で禁欲しているとはとてもいえず、肉体は大きく損傷します。

さらに、医師たちは何の根拠もなく自慰行為は無害であると主張します。中学生で覚える人は居ないと信じたいのですが、もし男子高校生がそれを覚えたら、将来期待される能力はすべて消し飛んでしまう恐れがあります。それくらい自慰行為には害があり、性エネルギーは大切な存在です。

性エネルギーそれ自体は行動の強力な推進力になる良い存在です。問題となるのは無駄に使ってしまうことであり、わずかな快楽のために失う代償はきわめて大きいと言わざるをえません。受験生には一番伝えたいことです。

ところで、性エネルギーを開放することに伴うもうひとつの害は、肉体の老化につながる点です。性を楽しめば老化が急速に加速し、外見が悪くなります。男性の方が女性より老化の速度が高いと感じており、男性は性エネルギーを保存しないからではないかと考えています。

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