2024年11月16日土曜日

本能制御の限界とその先

食を節制してまったく外食をせず、お酒は一滴も飲まないで過ごしてその人の能力がどの程度上がるか、というと少し伸びる程度です。たとえるなら、筆者が外食を楽しんでいて偏差値50の能力だったとすると、極限まで食を制御して偏差値55になる位です。それ以上の能力の伸びはありません。 もちろんやらないよりは良いのですが、劇的には変わりません。

人の能力の多くは生まれつきで決まります。天才は何を食べても性を楽しんでも変わらず天才です。それは生まれつきの能力で、一般人との差は歴然です。その現状を受け入れて地道に努力を重ねるしかありません。勉強時間を人より増やして効果があるのは大学受験までです。そこから先は努力の時間では測れない要素が多分にあります。

しかし、その人の得意分野に特化すれば話は違ってきます。10年単位の時間をかけて得意な領域に磨きをかければ、確実に伸びて誰も追いつけない地点に到達できます。そうしたら、その分野を足掛かりに他の領域に踏み込むと良いのではないかと思っています。

食の節制はすぐ限界を実感しますが、性の節制は未知の力をもっています。男性が完全に節制して13年経過すれば、インドの聖者たちが言うようにどんなことでもわかるようになる可能性があります。そうではないかと信じていますし、実際に禁欲が継続出来ているときに思わぬ力を発揮できることが何度かありました。

しかし、13年は本当に長い時間です。13年がどこで設定された数字なのか根拠はわかりません。いつも挑戦するつもりでいるものの、とても遠い地点です。性の節制の13年間は、外食を一切しない食の限界までの節制の数十年間か100年以上に相当する修行です。

水以外何も口にしない完全断食1年間より、完璧な13年間の性の禁欲の方が難しいです。男性がもしそれを突き通せれば、女性の能力をはるかに超えることが可能です。性エネルギーの転換が可能になるためです。ただ13年間継続した健康な日本人男性は皆無に近いと言い切れます。インドや他の国では、歴史上若干名います。

さて、西野流呼吸法は潜在能力を開花する効果があるといわれます。これまでの経験では、食の制御より効果は明らかに大きいと判断しています。その効果の大きさを数字で示すことはできません。「たぶんこれが効果ではないか」と感じる経験の連続です。

食の節制で最大の効果は経済的に豊かになれることです。お酒を飲んでたばこを吸って、高級車を乗り回して女性と遊んでいる男性が生涯裕福になることはありません。たまたま運よく資産があっても、すぐに底をついてしまいます。晩年が幸福になるような生き方の実現は、若い時の節制にかかっています。

結論は同じです。とにかく節制することです。自分の楽しみを追求しなければあちら側の世界からは評価されます。何よりも自分はすべてわかっています。人の評価などまったく無くても大丈夫です。身内からも評価してもらう必要はありません。身内が親和性の高い魂の存在とは限りません。他人の評価を気にするようでは修行が全然足りません。何を言われても、嘲笑されても何も感じなくなるようでなければ修行しているといえません。

このような修行は自分一人で実践するものであり、サークルを作って行う活動ではありません。厳しい道は続きますが、いつも楽観的な姿勢を失ってはなりません。

自分に確固たる芯ができれば周囲の雑音は消えます。誰も評価してくれない人間であっても、実相は超人であるというのが理想です。その理想を何としてでもこの人生で実現します。そのためには明日も明後日も、同じように節制するしかありません。

食を慎めば誰でも資産は増えます。それでも、経済的な資産は死んでしまえば何の意味も持ちません。本当に役立つのは霊性進化の成果だけです。そして、それを評価してくれる地上の人間は、真のアフィニティ(親和性のある魂)のみです。しかし、その双子の魂に地上で出会える確率はゼロに近いといわれるので、他人に多くを望んではなりません。死んで霊界に戻れば、きっと双子の魂と一緒に生活できます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

記事へのコメント、フーチ(振り子)を使った波動測定のご希望などはこちらにお願いします。