2024年11月23日土曜日

完全性への道

食の慎みが簡単なのは、厳格に節制していても1ヵ月に一度ならば食べたいものを多く食べたとしてもほとんど悪影響が出ないからです。数ヵ月に一度の豪華な食事であれば、まったく影響はありません。

性の節制はそうはいきません。そもそも、1ヵ月の節制では効果は得られません。数ヵ月続いていても、わずかに緩めた瞬間に体感的には修行効果の90%を失います。ここが食の修行とは次元が違う点です。理想的には、いったん修行を開始したならば死ぬまで継続しないと真の効果がないと思われます。ただし、結婚して子どもを授かるときだけは例外です。その場合は神聖なエネルギーの昇華が行われます。

1ヵ月、2ヵ月でも続いた禁欲の分が、数分間緩めるだけでそれまでの努力がゼロになることはない、と主張する人がいます。私も以前はそう考えていました。そう考えれば楽になるでしょう。しかし、実際は違う印象を受けます。ゼロにはなりませんが、蓄積した力の多くを失って再出発となるのは確かです。

そこで考えたいのは、性エネルギーを体内でいかに循環させるかです。

ナポレオン・ヒル博士の『思考は現実化する』に「強烈な本能を創造的なものに転換せよ」という章があります。本全体のなかでは後半にあり、分量がとても少ないことからヒル博士のなかでは優先度があまり高くなかった可能性があります。「転換せよ」と繰り返しても、その方法は一切述べていません。

私たち男性は性エネルギーの転換方法を自分で獲得しなければなりません。常に念頭に置いて生活を続け、その技術のようなものをイメージし続ける必要があります。筆者は西野流呼吸法をエネルギーの転換に活用しており、実際に効果を感じています。方法はいろいろとありそうです。しかし、本に書かれているわけではなく、試行錯誤して身につけることが重要です。

インドの聖人たちはどうやってウールドヴァ・レータに移行できたのでしょうか。マハトマ・ガンジー氏やスリ・ユクテスワ氏に直接聞いてみたいといつも思っています。最近、ウールドヴァ・レータへの移行に近づきつつある実感があります。まだわからないことが多く、課題は常にあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

記事へのコメント、フーチ(振り子)を使った波動測定のご希望などはこちらにお願いします。