あちら側の世界は同じ水準の者同士で構成されます。つまり、自分と同じ程度に進化した人としか関わりません。上の世界には行くことができませんし、それは理解さえできません。また、下の世界には行こうと思えば行けますが、特別の事情が無い限りは下に行く動機がありません。
一方、この地上は進化の程度が異なる人が大勢集まっています。霊性の開発が多少は進んだ少数の人もまったく目覚めていない人も、同一の世界で生活しています。
シルバーバーチ霊の教えに限らず、スピリチュアリズムを研究して少しでも霊性進化の道を歩もうと努力していくと、徐々に現実世界との距離が出てきます。そして、以前であれば気にならなかったようなことがひどく嫌に感じる場面が増えます。それはゆっくりでも進化していることの証拠であり、悲しむべきことではありません。
では、俗世間を離れて自分一人で向上する道を選択できないのかとの問題意識が生じます。それは必ずしも不可能ではないようなのですが、シルバーバーチ霊はその方法を勧めません。あくまでも俗世間で人間としての務めを果たしながら、少しでも他人のためになるような心がけで生きる姿勢の大切さを説きます。
とても難しい課題です。欠点の多い自分であっても、いまの日本がひどく堕落していると感じます。気分が晴れやかになるような良い日は滅多にありません。そのような日常であっても、自分の生き方を貫かなければなりません。100年程度の修行に耐えられないようでは、その先にある世界で苦労します。
頭では理解して毎日言い聞かせていても、地上の人間としてはそこまで強くいられるわけではありません。心の拠り所をどこに置くかは重要な問題です。少なくとも、身近なところですぐに問題を解決するための優れた相談相手は居ないと考えるべきです。死後の世界の話をしても、理解されないでしょう。
ただし、目に見えない世界との確かなつながりがあります。霊性の開発が進むほどに、あちら側からの支援は強固になります。人間の目には見えないから不安なだけです。
このような見えない世界からの支援をどこまで信じられるか、混沌の時代にあって試されているように思います。
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