女好き過ぎる博士

後輩の文学博士はもともと女好きです。しかし、最近は輪をかけて女性ばかりを求めていて、嫌気がさしてきました。いつも研究室で何時間も女子学生を独占し、ずっと雑談しています。後輩が私の部屋に来る時には一瞬挨拶して、洋服を見せびらかしてすぐに退室するので助かります。男性にはまるで関心がありません。しかし、女子学生はとても長い時間引き留めて大声で話しています。声しか聴こえないので、固定した学生が来るのか毎回違う学生が来るのかはわかりません。学生自身が楽しんでいるのかもしれません。

いつかハラスメント問題が生じそうです。誰も注意しません。筆者もなるべく寛容の精神でみてきましたが、どう考えても異常です。普段は彼女と同棲しているといいます。それなのに、職場の女子学生に手あたり次第雑談をしかけています。

外見では採用したときの初々しさは消失しました。率直に言って、かなり悪い外見です。どうみても女性に好かれるタイプではありません。体型だけは一流で非常に綺麗です。困るのは、過去においてもそうだったのですが後輩の研究室に行っている学生のなかで、一定数私を評価する人たちがいることです。そして、今年はとても華やかな、かなり派手な1年生が筆者のゼミに入りたがっているとのことで、どうも後輩はそれが面白くない様子です。いま後輩のゼミにいるのに、私のゼミに移りたがっているのが嫌だという考えです。

本当に面倒な後輩です。良いところもあるのですが、明らかに危険な人物です。もうTシャツをプレゼントするのはやめますし、共同の仕事はなるべく避けた方が良いです。

彼は絶対に性の節制をすべきです。そして、女好きを直さなければなりません。同棲している彼女ひとりでは満足できない、もっと多くの女性に囲まれたいとの考えが誰がみても明らかです。あまりに研究室で女子学生と騒ぐので、うるさくてとなりの研究者が3人続けて引っ越した過去があります。

どこかのタイミングで注意した方がよいのでしょうか。わかりません。シルバーバーチ霊は私たちは同僚の番人ではない、といいます。しかし、誰かが止めないと問題が起きそうな予感がします。大学教員は一度なれば誰も注意しません。上司はひとりもいません。そして、暴走する人たちが出てきます。怖い世界です。

そんなに若い女性ばかり追いかけて一体何が面白いのかさっぱりわかりません。彼の見た目は悪くなる一方です。まずは長髪をやめて、バリカンで3mmボウズにしてあげたいとまで思えてきます。男性の長髪は清涼感がありません。よほどかっこいい10代、20代前半までの髪型です。茶髪の長髪に伸びたひげ、白いTシャツでは教壇に立つ姿ではありません。しかも性エネルギーの無駄遣いで若年老眼なのに、「視力2.0です」といつも自慢します。老眼なら意味はありません。まず徹底して3ヵ月間禁欲すべきです。同棲は即刻やめなければなりません。