2021年3月22日月曜日

若いうちに学ぶ

 食を律するのは人生において必須のことと感じます。それに少しも難しくありません。しかし、周囲で食を制御している人に出会うことはほとんどありません。

これまでの経験から、勝気の人やすぐにイライラする人は食生活が間違っていると思います。正しい食事を実践していれば、少なくとも心の平安をある程度は実現できるはずです。質の悪い食品を過剰に摂取していると心もすさみます。

小さな子どもたちであっても、好きなだけ食べていては素直な心が育ちません。給食などは相当品質が悪く、それに加えて低価格のお菓子を毎日食べると心に悪影響が出ます。

また、歳をとって頑固な男性などは親切に指摘しても聞く耳を持ちません。食生活は若いうちに意識して制御していかないと、中年以上になってから正そうとしても不可能です。必ず若いうちに水野南北先生の訓えなどをよく理解して、食べ物に注意しなければなりません。

2021年3月14日日曜日

飲食の慎み

「人に品があるのも下品になるのも、すべて飲食の慎みによって起こります。名僧の知識が尊敬されるのは、食を節制して食べたいだけ食べないからです。また、博学の出身者であっても食を節制することなく十分に食べることがあれば、卑しい心を持つので尊敬する気にもなりません。これは天が憎む行いです」

(水野南北/著、水沢有/訳、『南北相法極意修身録』、p.267) 

2021年3月8日月曜日

お酒との距離

筆者はお酒をまったく飲みません。飲めないことはありませんが、自分から飲もうとは思いません。お酒は体にどのような影響を与えるのでしょうか。

一概にはいえない問題です。お酒は種類によって、ひどく汚染された飲み物となっている場合と良質な材料で時間をかけて作られた場合とが混在します。低価格な発泡酒、ビール、焼酎(合成のもの)などは害があります。一方、高級なウイスキー、日本酒、焼酎などであれば決して体に負担をかけません。フーチで測定すると結果は明らかです。

飲む場合は自宅で適量が良いと思われます。あくまでも静かに品質の良いお酒を楽しむのが良いでしょう。

厳格な食と性の禁欲を実践されている方の中からは、お酒が老化につながるとの指摘も聞かれます。この場合のお酒は質の悪いビール、発泡酒、焼酎などが該当します。確かに安価なお酒は老化を進める面があると感じます。

何よりも酔っ払いほど質の悪いものはありません。浴びるように飲んで煙草を吸い、暴言を吐く中年男性が集まる会合に誰が出かけるでしょうか。

安いお酒を遠ざけ、好きな方はなるべく高級なお酒を適量楽しむのが一番です。

2021年3月7日日曜日

食品添加物

筆者は職場で休日出勤日に支給されるお弁当をすべてお断りしてお酒を飲む場にも参加しないので、「食品添加物の害を恐れている」と勘違いされているようです。

理由をあえて説明するのはかえってよくないと思い、他人にどう思われようと気にしていません。そのうちお互い気にならなくなります。

食品添加物が本当に害があるのかフーチで調べたことがあります。実際にはほとんど無害といえる数字が出ました。

食品添加物を体内に取り入れたからといって病気になる心配はありません。何度測定しても無害と出ています。発がん性物質については微量で何の問題もない水準です。

実際には食品添加物以外の要素が大きいといえます。それは、安価な食材の汚染です。食品添加物など比べ物にならない害があります。やはり安い原材料に最大限の注意を払わなければなりません。安いお弁当、低価格のレストランの食事などはすべて材料に問題があります。食品添加物とは異なる問題です。

2021年3月2日火曜日

大食して良い職業は

『修身録』は実に厳しい言葉で大食を戒めています。この厳しい言葉があって、はじめて人の心に強く届きます。強く伝えないと多くの人は食を改めようとしません。

『修身録』 では例外として肉体労働に携わる方たちは大食で問題ないと指摘します。仕事で大変なエネルギー、体力を消耗するためそれを食事で補う必要があるといいます。プロのスポーツ選手なども同じかもしれません。たくさん食べることで仕事に必要な体を作ります。

女性の大食については厳しい言葉で批判されています。大食は男性の食であり、女性が多く食べると気性が荒々しく攻撃的になります。そして、安価な食事を大量にとっていると運命も急速に悪い方向に向かいます。

ただし、女性は男性よりも美しさを保とうと努力する方が多い傾向があり、大食の女性は少数派です。たくさん食べると内臓に負担がかかり、老化を進めて美しさから遠ざかります。いつまでも美しくあろうとする女性は、必ず食の量を適正水準に制御し、無駄に外食を重ねるなどの行為はとりません。女優さんなどはおそらく厳格な食事の制御をしているものと想像され、場合によっては『修身録』を愛読されている方がいるとも思います。

美しさと食事は密接に関連しており、歳を重ねるにしがたってその影響がはっきりと出てきます。

2021年2月28日日曜日

外食に関して

かつて好きだった外食は『修身録』を読む前、冷えとり健康法を始めてからはほとんどしません。一番厳しく食事を律していた10年間は、外食は年に2回から3回でした。それはお盆とお正月のみで、職場の飲み会はすべて不参加でした。

いまは少し緩めています。徹底的に粗食を実践して、それだけでは目標の到達には届かないと感じました。確かに健康になって仕事や勉強はある程度順調に進みます。しかし、劇的に人生が変わる効果は望めないようです。

水野南北先生は「食が運命を決する」とします。真理ですが、食事の制御は人生においてそれほど難しくないため、効果が限定されるのではないでしょうか。

ただし、粗食を続けると晩年が吉といいます。ですから、いますぐに目立った効果が出るのではなく人生の終わりに幸福感が得られると考えるのが良さそうです。

外食や中食は週に一度、二度程度なら良いと思っています。 すべて自分で作るのは無理があります。その際に、質の良い外食とそうでない外食とが混在している事実に気を付ける必要があります。筆者は社会科学分野の研究者であり、企業の組織づくりや経営哲学、戦略などが専門です。企業を注意してみると、実際には利益優先主義に染まっている組織が多くあります。

外食産業であれば、利益最優先主義の企業は食材の質を落とします。必然的に食べると不健康になる食事を提供します。そのようなお店を避けなければなりません。ひとつには価格がやや高いお店を選ぶことです。もう一つは、フーチ(振り子)を利用して波動測定することです。これで食べ物の水準が数字で示されますので、お店選びの指針になります。

波動測定は訓練によって一定の精度で測定できるようになりました。過信はできませんし、変化する事柄などを測定するのは難しいとされます。しかし、大きな間違いがないと感じています。

波動測定でみれば一番害がある外食は魚です。海が極限まで汚染されており、食物連鎖で大型の魚ほど体内に毒素をため込んでいます。それを口にするのは大変なリスクですが、通常魚は体に良いものとされています。海が汚染されていなければ魚を適度に楽しむのは良いかもしれません。現在の経済発展を遂げた日本の海はとりわけ汚染されていますので、近海ものなどには特に注意が必要です。

魚を食べないことは健康上必須と考えます。周囲の大切な人たちには伝えています。それでも「好きなものを食べたいから気にしない」と言われる場合が少なくありません。本人の自由ですから強要はできません。聞いてくれる方にのみ伝えています。マグロなどの大型の魚は絶対に食べてはなりません。

食事の量を減らす

3食しっかり食べるのが基本と長い時間教えられてきていると、すぐに少ない食事に移行することはできません。食べ過ぎが原因となる体調不良などのきっかけが必要です。

いったん大食の害に気づくといつも節制できるようになります。空腹感をおぼえることはまずありません。筆者は軽めの2食が基本であり1食の日もあります。インドの聖人などの中にはほとんど食べ物を口にしない方たちがいます。

すぐに空腹感を覚えるような場合、食べ過ぎが常態化しているためと思われます。少しずつ意識して減らしていくことが大切です。いつもぜいたくな食べ物、たくさんの食べ物を追い求めているようでは動物と変わりません。水野南北先生がそう指摘されています。

2021年2月27日土曜日

基本的な食事

水野南北先生の『南北相法極意 修身録』を10年以上実践しています。その内容を一言でいえば、食事を厳格に制御することによって運命を開花させようとするものです。

食をある程度楽しむのは良いことです。しかし、行き過ぎたグルメ、食べすぎには大きな弊害があります。たくさん食べることを良しとする現代の日本にあって、基本的な食事を守るのは決して容易ではありません。街に出ればあらゆる食べ物が流通していて、お金さえ払えば何でも手に入る時代です。

好きなだけ食べていていると必ずその反動がきます。体は老化して病気になっていきます。周囲をみても、たくさん食べる人はある程度年齢を重ねるとかなり老けて不健康そうにみえます。食べ過ぎの害を知らないからそうなるのです。南北先生は小食にして節制していれば健康で長生きできると説きます。

人間の本能のなかで食欲の制御はもっともやさしいことです。それが出来ないと良い仕事、勉強はできないと思われます。いまの行き過ぎたグルメ社会を見直し、手作りの基本的な食事に立ち返る時です。